ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが閉幕となった。その直前に、イスラエルが、オリンピック出場失格になった。原因は、病気の虚偽の報告である。
イスラエルはメダルには程遠い中、出場するだけでも満足と言っていた。そのためか、最後に4人で出場する男子ボブスレーの競技に、ドルーズ族のワード・ファラルセー選手を出場させたいと願い、選手の一人を体調不良だと虚偽の報告をして、交代させようとしたことが発覚したのである。
もしファワルセー選手が出場していたら、ドルーズでは初のオリンピック出場になるところだった。またファルセー選手はこのために、何年も訓練を続けてきたので、なんとかオリンピックの競技の場に立たせてやりたいと思ったようである。
しかし、動機は善意でも、これはオリンピックの規則に反することである。イスラエルのオリンピック委員会は、これを内部告発の形で報告し、イスラエルチームが出場失格となった形である。
内部告発とは悲しい話だが、もしそうせず、隠蔽が発覚した場合は、もっと深刻な損害になるところだった。
しかし、これに先立ち、ボブスレー2人の競技では、スイス人解説者が、AJエデルマン選手がジェノサイド支援だとして、出場するべきでないと放送していたことが報じられた。
これについて、AJエデルマン選手は、「イスラエルは国際オリンピック委員会の基準と手続きに従って出場している」と主張。スイス側が謝罪したところだった。この直後に、イスラエルチームの違反が発覚したという、なんとも恥ずべきタイミングであった。
ただ、日本では全く報じられていないが、今回のオリンピックでは多数のスキャンダルが発生していた。この件もその一つであり、内部告発でもあったせいか、世界で大きくは報じられていなかったようである。
www.timesofisrael.com/israel-limps-away-from-winter-olympics-overshadowed-by-bobsleigh-teams-drama/
石のひとりごと
イスラエル選手たちは、がんばったものの、メダルどころか、ほぼ最下位に近かったが、皆、イスラエルの国旗をもって出られたことを喜んでいた。
それが、裏目に出たか、このせっかくの機会にドルーズも出させてやりたいと考えたという点、その良いことのためには、なんとかしようと考えたという点、またそれを内部告発したという点、どれも、なんともイスラエル人らしいと感じた。
選手たちが落ち込まずに帰ってきてくれたらと思う。
