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イスラエルが初:イランのガス油田施設攻撃
イスラエル軍は、テヘランやイラン国内の政権、IRGC関係地点への空爆を続ける中、3月18日(水)、イラン南部、ペルシャ湾に面して、カタールと分け合う形の天然ガス油田で、イランにとって最重要とみられるサウス・パースのガス油田の施設を空爆した。広範囲に火災が発生し、ガスタンクと製油所の一部が被害を受けたが、死傷者は報告されていない。
イスラエルがイランの石油関連施設を攻撃するのは初めてである。イランにとっては、先に、アメリカに石油最大輸出港カーグ島を攻撃されたことに加え、再度最重要施設を攻撃されたことになり、まさに超えてはならない一線だったといえる。
カタールとイランが分け合う形のこの油田は、世界最大でもある。その油田への攻撃で、原油の価格は一気に1ドル110ドルにまで跳ね上がった。
なお、この攻撃について、イスラエルは、アメリカも承知の上だったと表明していたが、トランプ大統領は、「何も知らなかった」と述べた。
イランが報復として湾岸諸国の石油施設攻撃:アラブ外相会議開催中
サウス・パースガス油田を攻撃されたイランは、報復として湾岸署国の石油施設を攻撃すると宣言した。これを受けて、サウジアラビアは、17日(火)から開催していた湾岸諸国の緊急外相会議を延長して、対応を協議した。
イランは、この会議が行われている最中に、カタール、サウジアラビア、UAEへの重要な天然ガス、石油施設への攻撃を開始した。
www.arabnews.com/node/2636764/saudi-arabia
カタールでは、世界最大のLNGガス施設ラス・ラファンが甚大な被害を受けた。今後、世界へのLNGの決定的な供給不足が懸念されている。カタールは、イラン外交官に、24時間以内の国外追放を命じた。
サウジアラビアもミサイル攻撃を受けたが、迎撃に成功した。しかし、サウジアラビアの外相は、忍耐は永遠ではないとして、イランに対し、軍事的対応を取りうることを示唆した。
クウェートでは、国内からの攻撃で、インフラを破壊しようとしていたテロ計画を阻止したと発表。ヒズボラ関係とみられるクウェート市民10人を逮捕した。
湾岸諸国の外相が集まっている最中に、それぞれの国を攻撃していたことから、サウジアラビアの外相は、「これはイランのブラックメール(脅迫)だ」と述べた。またイランは、この攻撃を前から十分に準備していたとも語った。イランは今、隣人であるアラブ諸国を敵に回すような動きをしている様相である。
しかし、イランは、ペルシャであり、基本的にアラブではないことと、イスラム教でも湾岸諸国がスンニ派であるのに対し、イランはシーア派で、歴史的にも対立してきた背景がある。サウジアラビアと、イランはいわば宿敵だったのであり、その構図が今、明確になってきたということである。
www.aljazeera.com/news/2026/3/19/iran-war-what-is-happening-on-day-20-of-us-israel-attacks
トランプ大統領の反応:アメリカはさらに中東へ増軍へ
トランプ大統領は、「イスラエルが、イランの石油施設を再度攻撃することはない。しかし、イランが、カタールへの攻撃を続けるなら、今度はアメリカが攻撃するかもしれない。取り返しのつかない甚大な被害を受けるだろうと示唆した。
アメリカは、本国から、また数千人規模の軍隊を派遣することを検討していると報じられている。
石のひとりごと
トランプ大統領は、イランに味方する国がない状況に持ち込もうとしているように見える。だからこそ、ホルムズ海峡の件で、ヨーロッパもアジアも協力していないことに立腹したのではないかと思う。
日本のニュースを見ていて思うことは、アメリカとイスラエル以外、日本も世界も、イランとその背後にいる悪い何かの危険性が、わかっていないということである。
だからアメリカが国際法を守っていない、違法な戦争だと言うのである。確かにそれは否定できないかもしれない。しかし、イランは、ハマスにイスラエル人1200人をまだ寝ている早朝に、残虐極まりない方法で殺害させた国である。
確かにアメリカが今、していることは、違法かもしれない。しかし、トランプ大統領が言っているように、イランをそのまま放置していたら、核兵器を完成していたのであり、そうなると、暴力で、イスラムのイデオロギーを世界に押し進めようとしていた可能性もある。しかし、いかんせん、そうなる前に対処を開始したので、世界には見えないのである。
それがわかっているのは、実際に、その悪の標的の最前線に立たされてきたイスラエルだけだろう。イスラエルは、もはや世界にわかってもらおうとは、考えていないようである。ともかくも生き残るために、イランとその傀儡を根こそぎにしようとしているように見える。それに国民も同意しているようである。
