イエメンとガザからもミサイル:エルサレムでも警報 2024.12.29

The interception of a Houthi missile as seen from Israel, early on December 27, 2024.

イエメン・フーシ派からミサイル

イスラエルでは、12月28日(土)深夜早朝、イエメンのフーシ派のミサイルが近づいたことから、エルサレム、西岸地区南部、死海といったイスラエル中央広範囲でサイレンが鳴った。

ミサイルはイスラエル領空外で迎撃されて、被害はなかったが、人々夜中に起こされて、シェルターに駆け込んだ。通常、サイレンが鳴らない地域であるため、負傷者はなかったが、急性不安症に陥った人がいたとのこと。

イエメンからのミサイルは、連日、テルアビブ方面などへ発射されており、この前日には、初めて、イスラエルに配備されていた、アメリカの迎撃THAADシステムが作動していた。今回、イスラエルのアローか、THAADかは明らかにはされていない。

www.timesofisrael.com/idf-downs-missile-from-yemen-as-sirens-blare-in-jerusalem-dead-sea-area/

ガザから長距離ロケット弾2発:イスラエル軍発射地を攻撃

またこの同じ12月28日(土)、ガザから、長距離ロケット弾が2発発射され、この時もエルサレムを含むイスラエル中央から死海にかけてサイレンが鳴った。

ガザからロケット弾が発射されるのは、15か月ぶりである。こちらも迎撃に成功し、被害は出ていない。

www.timesofisrael.com/idf-intercepts-rare-2-long-range-rockets-fired-from-gaza-at-jerusalem-area/

これに対し、イスラエル軍は、発射地点だったガザ北部のベイト・ハヌーンにいる避難民たちに避難するよう指示していたが、本日、戦闘機が発射地と見られる地点への攻撃を実施した。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。