パレスチナ人とイスラエルとの紛争により、イスラエルと国交を正常化させた湾岸諸国との関係が危うくなるのではないかと懸念されたが、5月30日、UAEは、予定通り、テルアビブに正式に大使館を開設した。UAEの大使館は、テルアビブの株式市場の中にあり、国旗はこの建物にイスラエルの国旗とともに翻った。
UAEのモハンマド・アル・カジャ大使は、今年3月から、近くのヘルツェリアに在住しており、ガザとの戦闘の際、家族とともに一時帰国したが、大使はすでにテルアビブに戻っている。家族もまもなく戻ってくる予定するとのこと。以下は、イスラエルに着任したUAEのアル・カシャ大使。
イスラエルは今年1月、先にUAEに大使館を開設している。
www.ynetnews.com/article/SyuHbP11cd
また、イスラエルとUAEは、すでに経済や観光においても深い交流を開始している。ガザとの紛争が激しさをましていた5月16日、ドバイでは、旅行関係のマーケットで、イスラエルへの観光を紹介するブースが普通に出ていたとのこと。
www.aljazeera.com/economy/2021/5/28/profits-or-palestine-uae-israel-deals-likely-to-continue-quietly
日経新聞は、「株価にも効くワクチン接種」と題して、イスラエルの欧州での株が顕著に上昇していることを報じたが、UAEもそれに続いているとのこと。
記事によると、イスラエルではワクチン接種とともに経済の回復も正常化に向けて進んでいるとして、TA-125 指数と呼ばれる数値が13%と世界でトップを発しっているとのこと。同時にUAEのドバイ金融市場総合指数で、高い数値になっている。
www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2568J0V20C21A5000000/
<ドバイに中東アラブ諸国初のホロコースト記念館オープン>
UAEとイスラエルの関係は順調に深まっており、経済や技術協力だけでなく、26日、中東アラブ諸国では、はじめて、首都ドバイにホロコースト記念館を設立した。開設式には、イスラエルとドイツからの大使が招かれていた。世界で反ユダヤ主義暴力が拡大する中、注目すべき動きである。