8月に新しく大統領に就任したルーベン・リブリン大統領(75)。徐々に公務の機会が増えて来ている。先の仮庵の祭りでは、ユダヤ人とアラブ人が混在するロッドに仮庵を建てて、アラブ人も招待。
今日は、1956年に、イスラエル軍によって、子供を含む49人が射殺されたクファル・カシムでの記念イベントに、自ら出席した。
*クファル・カシム事件
当時村は外出禁止令になっていたが、それと知らずに外出先から帰って来たアラブ人49人(子供を含む)をイスラエル軍兵士が射殺した事件。
この事件については、前ペレス大統領がすでに正式に謝罪しているが、被害者家族の怒りが消え去ったわけではなく、村は、リブリン大統領も謝罪しないなら、来ない方がいいと言っていた。
しかし、リブリン大統領は、この事件は、イスラエルの”虐殺事件””テロ行為”だったとまともに認め、イスラエル国家の代表として遺族らに謝罪した。村人たちには暖かく迎えられた。
リブリン大統領の一族は、イスラエル建国前から、代々エルサレムに住んでいる敬虔なユダヤ教徒。リブリン大統領も、聖書に精通する敬虔なユダヤ教徒である。特に、父親は、周辺アラブ人とともにラマダンの時には断食するなどして、周囲のアラブ人との関係を重視していた人物だったという。