2月23日、ホワイトハウスは、テルアビブにある米大使館を、今年5月、イスラエル建国70周年に合わせて、エルサレムへ移動させるという決定を公式に認めた。
まずは、現在エルサレムにあるアメリカ領事館に大使と少人数のスタッフが入り、来年までには、建物を拡大して、大使館専門の設備を建設する予定だという。その間、領事館業務は、今と変わりなく継続される。
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この領事館だが、筆者宅から歩いて10分のアルノナ地区にある。米領事館は、元ディプロマホテルで今は高齢者社宅になっている建物の隣。さらには、だいぶさびれているが、ダイヤモンド工場、販売センターにも隣接している。
この地域は、いわゆるノーマンズランドとよばれた地域周辺で、1967年の六日戦争でイスラエルが獲得した東エルサレムとの境目にあたる。領事館建物は、ユダヤ人居住地の中にあるが、谷をはさんで向かい側には、アラブ人居住区が広がっている。
この発表で、パレスチナ自治政府やハマスは怒りを表明したが、今の所、大きな紛争までは発生していない。しかしアメリカ政府は、アメリカ市民に対し、西岸地区にはいかないようになどと警告を発している。