アメリカ司法省がシンワルらハマス指導者6人を刑事告発 2024.9.4

(Photo: Osama Faisa / AP, IDF )

アメリカ司法省がハマス指導者ら6人を犯罪で告訴

10月7日、ハマスに残虐に殺された1200人のうち、40人以上はアメリカ国籍の人だった。

また先週、殺害された人質6人のうちの一人、ハーシュ・ゴールドバーグ・ポーリンさんは、アメリカ国籍である。この問題にアメリカは他人事ではない。

アメリカは1997年の時点で、ハマスを国際テロ組織と指定している。

加えて、アメリカ司法省は、3日、10月7日のイスラエルへの侵入と虐殺について、ハマスの指導者ヤヒヤ・シンワル含むハマス指導者ら6人を犯罪者として刑事告発したと発表した。

アメリカは、水面化では、この2月にハマスの告発する件が、案件にあがっていたという。当時は実施されず、ハーシュさんの殺害を受けて、今実施された形である。

起訴状には、ノバ音楽フェスやキブツへの攻撃と虐殺から、起訴するが38ページにわたって明記されている。

その項目は、外国のテロ組織に共謀支援を共謀、アメリカ市民の殺害に共謀、大量破壊兵器を使用して殺戮を実施した件などである。訴えはまた、イランとヒズボラが、ハマスに武器支援したことも訴えている。

訴えられた6人は、シンワルと、カタール在住のカリード・マシャアル、ベイルート在住のアリ・バラカ。

既に暗殺で死亡したイシュマエル・ハニエ、ハマスNo2だったマルワン・イサ、モハンマド・デイフである。

3人がすでに死亡しているので、象徴的な動きではないかとも言われているが、アメリカ司法省は、この告訴が最後ではないとしており、今後も起訴は続くと示唆している。

たとえば、将来、カタールにマシャアルの引き渡しを求めるなども考えられるとのこと。

www.ynetnews.com/article/skwrg8s2r

今回の刑事告訴が、アメリカの司法省からの公式発表であったことから、今後、ハマスの犯罪を明確にしていく重要な一方になると、エルサレムポストは期待を表明している。

www.jpost.com/israel-hamas-war/article-818647

Foreign Minister Israel Katz (Photo: Sivan Shahor, GPO)

なお、この動きに先立ち、イスラエルのカッツ外相は、全世界のイスラエル大使館に、6人を殺害したハマスの犯罪に対し、各国に行動を起こすことを要請するよう指示していた。

www.ynetnews.com/article/s1w003omna

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。