全世界からの反発を受けて、トランプ大統領はホワイトハウスで記者会見を行った。
トランプ大統領は、シリア北東部の米軍を撤退させることで、事実上、同盟クルド人を見捨てたと批判を浴びた。その直後には、もしトルコがシリアへの侵攻を行えば、トルコ経済を崩壊させるほどの経済制裁を発動するとフォローする発言をしていたからである。
トランプ大統領は、これからの動きを注視し、もしトルコが非人道的な無差別攻撃をしたり、民族浄化的なことをすれば、経済制裁も検討するが、今の所、そのような赤信号に至るようなことにはなっていないとの認識を語った。
トランプ大統領は、アメリカが今後とりうる対処として次のようにツイートした。①数千人規模の米軍を送ってトルコ軍を撃滅する。②厳しい経済制裁で、トルコ経済を破壊し、その上で、トルコとクルド人勢力の交渉を仲介する。
同時に、トランプ大統領は、中東が混乱をきわめており、アメリカの手に負えるものではないとし、そこからの米軍撤退を改めて示唆した。
こうした中、アメリカ下院の共和党議員29人は、トルコへの経済制裁に関する法案を提出した。