アメリカと北朝鮮の関係もまだ緊張が続いているが、17日からは、ペンス副大統領が、韓国、日本、中国とアジアを歴訪中し、「もはや戦略的忍耐の時代は終わった。」というメッセージを発し続けている。
トランプ大統領は、あえて、北朝鮮に対する赤線を明確にしない方策をとっており、いつ何時アメリカが北挑戦を攻撃してもおかしくないというメッセージを伝えている。赤線がない分、北朝鮮にとっては、対策のしようがない形だ。
一方で、中国に対し、貿易不均衡への制裁というカードを使い、それを思いとどまる代わりに、北朝鮮の挑発行為をやめるよう中国から圧力をかけるようにとの取引が行われたもようである。トランプ政権が、まずは、外交的解決を重視した形だ。
その後、トランプ大統領は、中国の北挑戦に対する対策を高く評価する声明を出していることから、中国が北朝鮮に対し、様々な圧力をかけているとみられている。
アメリカの原子力空母カール・ビンソンは、現在、報じられていたより遅い速度で、まだインドネシア周辺から日本海方面に向けて、航行中である。途中、日本の海上自衛隊と共同の訓練も検討されている。
なお、アメリカが目指すのは、北朝鮮の非核化である。国連安保理は、ロシアが拒否権を発動するなどのゴタゴタがある中、21日にようやく、北朝鮮に対する非難決議を出した。
トランプ大統領は、就任時とは一変、世界の警察アメリカの復帰といわれるような動きに出ている。大きな権力をあたえられたトランプ大統領とその側近たちを覚えてのとりなしが必要である。
*日本政府:都道府県にミサイル着弾時の避難準備を指示
こうした事態を受けて、北朝鮮のミサイルが日本国内に着弾する可能性もありうるとして、政府は21日、全国都道府県に対し、ミサイル着弾時の避難経路などの準備や、市民の訓練を行うよう指示を出した。
イスラエルでもこうした訓練は日々行っているため、ミサイルが来ても市民らは冷静に動いている。日本政府の避難指示は以下の通り。有事の対処法などが具体的に描かれている。 http://www.kokuminhogo.go.jp