巨大ハリケーンの災害は珍しくないアメリカだが、今、フロリダ州、タンパベイ地域に近づいているハリケーン・ミルトンは、5日の時点ではまだ熱帯低気圧だったが、2日後には、ハリケーンでも最強クラスのカテゴリー5へと、観測史上3番目に早い発達を遂げた。
ハリケーン・ミルトンは、2017年に発生した超大型ハリケーン・イルマ(死者134人)以来の大きさになるとみられ、史上最大級になると予測されている。
日本でも、今年は台風の異常な停滞を経験したが、ハリケーン・ミルトンは、アメリカの通常のハリケーンとは逆進行している。
通常は東から西なのに、西から東へと移動している。さらに大きく強くなる可能性もあるという。強風と大雨、崖崩れや高波による水害なども予想されている。
予想進行経路にある、人口密集地であるタンパベイや、周辺諸島など550万人に避難指示が出された。実に東京都民の3分の1以上に避難指示が出た形である。
ハリケーン・ミルトンは、この地域に10日(水)に上陸するとみられている。避難は、8日(月)が始まり、9日(火)までに避難を完了するよう指示されている。
避難民のために、高速道路は無償とされ、通行量は通常の150%を記録。速度は時速30キロ以下だという。ガソリンスタンドに長い列ができたとのこと。当然ながら、飛行機はすでにストップしている。
対象地域の100の病院、高齢者ホームなど300の施設も避難したとのこと。
www.nytimes.com/2024/10/08/weather/hurricane-milton-florida-evacuations.html
なお、フロリダ州では2週間前にも、ハリケーン・ヘレーンが襲来していた。この時、フロリダ州とノースカロライナ州で200人が死亡していた。そこへまた来るのが、ハリケーン・ミルトンである。
2週間に2回も超大型ハリケーンに見舞われることになる。今回はいつものハリケーンとは違うと感じている人も少なくないという。
バイデン大統領は、この危機的状況を受けて、ドイツなどへの訪問をキャンセルした。
edition.cnn.com/2024/10/08/politics/joe-biden-postponed-trip-milton/index.html
このような時に、バイデン大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相とイラン問題について話し合うということである。