イスラエルとハマスの交渉が頓挫する中、実はアメリカは、水面化で、イスラエル人だがアメリカ国籍でもある人質の解放について、イスラエルを通さず、ハマスと直接交渉していたことがわかった。
アメリカは、ハマスを国際テロ組織として認定しており、直接交渉はしないことになっている。ハマスと直接交渉していたとすると、長年の方針を破ったことになる。
この交渉を担当していたのは、大統領から派遣された人質問題の特使、アダム・ボーフラー氏。交渉はカタールで行われていた。
交渉の焦点は、人質の中で、アメリカ系イスラエル人のエダン・アレクサンダーさんと、同じくアメリカ系イスラエル人で遺体になっている4人の計5人の解放である。
最終的に、交渉では、アメリカ系5人を含む人質10人の解放と、その見返りとして、停戦を60日延長するというものであった。
ネタニヤフ首相はこの動きを知らされていなかった。政府は不満を表明し、これを阻止するべく、この情報を3月5日(水)、メディアにリークしたとみられている。このためか、この交渉も今は前に進まなくなっている。
トランプ大統領は、「我々はイスラエル人のために働いているのではないか」と反論した。しかし、ウィトコフ特使は、アメリカは、アメリカ人を優先していたことを認めると言っている。
ウイトコフ特使は、「我々がハマスと交渉する用意がある。しかし、もしその交渉がうまくいかないなら、選択肢は、ハマスにとってよいものとはいえない」と語っている。
*エダン・アレキサンダーさん(21)
エダンさんは、テルアビブで生まれたが、アメリカのニュージャージー州で育った。国籍はイスラエルとアメリカ両方である。
エダンさんは、2022年、高校を卒業後、イスラエルに戻り、ローン・ソルジャー(単独兵士)として従軍していた。
エデンさんは、昨年11月、ハマスのプロパガンダ映像に、痩せた様子で写っていた。今も生きていると信じられている。
www.timesofisrael.com/the-next-24-these-are-the-remaining-hostages-presumed-alive-in-gaza/
石のひとりごと
ウクライナとロシアのケースも、アメリカは、ウクライナ抜きで交渉しようとした。イスラエルも同様だった。さすがのイスラエルも、これは受け入れられなかったようである。
実際のところ、アメリカにまかせてしまうのがいいのか??私たちにはわからないところである。