アムネスティ(国際人権保護NPO団体)が、2年以上たって初めて、10月7日のハマスのイスラエル人襲撃とその後の行為が、非人道的な戦争犯罪であったと認め、これを、国際人道法に違反として、非難する声明を出した。
アムネスティは、これまでからも、ハマスの行為を戦争犯罪とは位置付けていたが、非人道的と表現するのは今回が初めてである。
173ページにわたる報告書の中で、アムネスティは、死亡した民間人は、パレスチナ人テロリストによる殺人、絶滅、投獄、拷問、強制失踪、強姦など、非人道的な扱いを受けた証拠を提示している。
また、人質とその遺体を返還しないという点でも国際法に違反しているとも記載しており、最後の一人になっているラン・グヴィリ軍曹の遺体を速やかに返還するよう要求している。
これらの犯罪行為について、今回、アムネスティは、ハマスの軍事部門、アル・カッサム旅団が主な責任者で、この他にも、イスラム聖戦、アルアクサ殉教団、組織とは無関係の民間人も、程度には差があるとはいえ、犯罪に加わっていたと明記しているとのこと。
www.jpost.com/international/article-879982
なお、アムネスティは、イスラエルに厳しい報告を出すことも少なくない組織である。
昨年12月には、パレスチナ人を大量虐殺したとして、イスラエルを非難する報告を出していた。
