15日(火)、アシュドド北部を通る主要道路4号線沿いで、銃撃テロが発生し、警察官1人が死亡。4人が負傷した。
調べによると、南部アシュドドに近い、ヤブネ交差点南部の道路脇に駐車していたパトカーから、男が道路上を歩いていたのが見えたため、職務質問しようと呼び寄せたところ、近づいてきた男が発砲した。この銃撃で、中にいた警察官アディール・カドシュ軍曹(33)が重傷となった。
テロリストは、そのまま北上し、ヤブネ交差点で、道路上の銃を乱射し、車のガラスの破片に当たるなどして、3人が負傷した。テロリストはどのまま北進し、警察の交通検問所に到達。そこで警察官に射殺された。
治安部隊と救急隊が現場に駆けつけ、カドシュ軍曹を病院へ搬送したが、途中で死亡が確認された。
また通りかかった医師が負傷者を助けようとして、車と接触し、軽傷を負ったことから、死者1人。負傷者4人と発表された。
テロリストは、モハンマド・ダルドゥナ(28)で、西岸地区からイスラエルへ違法侵入していたパレスチナ人だった。ダルドゥナは、ガザのジャバリヤ難民キャンプで生まれ育ち、数年前に西岸地区へ移住していた。
カドシュ軍曹は、1週間後に結婚式を控えていたとのこと。
石のひとりごと
この件は昨日15日に起こったのだが、イスラエルのメディアでは、もうその記事は探さないと見えなくなっている。
また、インターネットで、1人死亡、4人負傷という文言で、検索すると、この件以外にも1年前、3年前、6年前など、同じ1人死亡4人負傷のテロ時件が、イスラエルだけでなく、他都市でも発生していたことがわかった。
何が言いたいかというと、人命が失われた事件だが、珍しいことではなく、あっというまに、人々に忘れられるということである。
しかし、警察官カドシュ軍曹は、1週間後に結婚式の予定だった。婚約者の女性はじめ、家族たちには、人生を変えるできごとだった。それがあまりにも唐突にやってきたということである。
イスラエルは今日から仮庵の祭りに入る。婚約者と家族たちの混乱と慟哭を、ただ主が覚えてくださるよう、祈るしかない。。