シリアで多様性に寛大な政府を樹立しようとしているHTSのアフメド・アル・シャラア氏だが、やはり、一つの政権にまとめ上げるのは難しそうである。
昨年クリスマスには、ツリー放火事件で暴動になり、HTS治安部隊とアサド旧政権勢力が衝突し17人が死亡するなどの時件が発生している。
また、アル・シャラア氏は、立場的に、アサド政権を支援し、アサド大統領を保護している、ロシアに頼れないので、欧米勢力の理解を得るしかない。
しかし、HTSはじめ、シリアは厳しい経済制裁の下に置かれたままである。
年明けとなり、ドイツとフランスの外交官が、シリアでアル・シャラア氏との会談を行っているが、国際社会の信頼を得るのはまだまだ難しい。
アル・シャラア氏は、2024年12月31日の時点で、憲法樹立は3年後、総選挙、つまり政権樹立は、4年先になる可能性も示唆した。
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しかし、アサド政権が崩壊したことで、ダマスカスでは、盛大に花火が上がって、賑やかな新年を祝う様子が見られた。
この日を新年というのは、基本的には、シリアでは2%以下のクリスチャンだが、その他の人々も、この祝いに参加していたとのこと。HTSが、治安維持にあたっていた。