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イスファハン近くの発電所で火事
19日、イランのナタンツ核施設に近い、イスファハンで、また大規模な火災が発生した。火災は2時間後の消し止められ、電気はまもなく回復したとのこと。
この発電所の近くには、7月2日に大きな爆発で被害を受けたナタンツ核施設があり、この発電所の火災による停電の影響を受けたとみられている。ナタンツの爆発はイスラエルによるものとみられているが、肝心の地下核施設はまだ無傷であるとみられている。
Updated the #Iran map. pic.twitter.com/5B71wI48dM
— Seth Frantzman (@sfrantzman) July 19, 2020
イラン人スパイを処刑
20日、イランは、アメリカとイスラエルのモサドに、今年1月にアメリカの暗殺されたスレイマニ総司令官の情報を流していたとされるスパイ、モハンマド・ムサビ・マジッドを処刑した。マジッドは、2018年に逮捕されているので、暗殺そのものにはかかわっていないと思われるが、情報を流すことで、両国から多額の報酬を得ていたとされている。
しかし、昨年11月のデモを扇動したとして逮捕した3人の処刑については、中止した。この3人については、処刑を発表したのちに、大規模なデモが発生していた件。
www.timesofisrael.com/iran-halts-execution-of-3-convicted-over-november-protests/
コロナ感染2500万人?:ロウハニ大統領
イランのロウハニ大統領は、18日、イランの感染者が2500万人にのぼると発表した。さらに3500万人が濃厚接触者だという。これまでの報告27万人より、100倍近い数字である。
イランについては、以前から、実際より少ない数字を報告しているのではないかと言われていたが、総人口が8700万人の中で、2500万人とは、ちょっと多すぎるのではと疑いの目が向けられいる。しかし、発表したのは、ロウハニ大統領本人である。
死者数についても、現時点で、1万3900人と報告されているが、イランの場合、コロナによる死者として数えるのは、コロナ病棟で死亡した人だけなので、実際の死者数ははるかに多いとみられる。
イランでは、文化的にも、感染が周囲に知られると不名誉になるので、病院に行かず、家で亡くなったり、また医師にコロナによる死亡とはいわないでほしいという人もいるという。正確な数字は不明だが、いずれにしても、イランのコロナ被害は、中東では最悪である。