どうするNATO!?ロシアのドローンが NATO加盟国ポーランドに侵入 2025.9.12

9月10日(水)朝、ポーランド領空にロシアのドローン3機が侵入。撃墜することとなった。ポーランドは、NATO(北大西洋条約機構)加盟国なので、これはポーランドだけの問題ではない。

NATO加盟国の条約第4条によると、加盟国が領土保全や政治的独立が危ぶまれた時は、その防衛に協力することになっている。加盟国であるアメリカは、ロシアに対し、NATO加盟国を防衛すると、ロシアに警告した。

アメリカが実際に軍事的に動く様子はないが、ヨーロッパ諸国は、ポーランドの防衛を強化する動きに出ている。

フランスは、ポーランドに3機の戦闘機を送ると表明。ドイツは、NATOの東の国境に沿って、航空警察を拡大すると発表した。オランダとチェコもポーランドに防衛を送ると表明した。

ロシアと国境を接するリトアニアは、ウクライナへの攻撃が、リトアニアにも拡張してくることの警告を発し、ドイツの防衛隊を受け入れると表明した。

NATO評議会は、12日(金)にもこの件での緊急評議会を開催するとのこと。

第三次世界大戦になりうる様子で、緊張が高まっているが、今の所は、双方ともに、実際に軍事行動に出ることはないとみられている。今回、ロシアは、ドローンを送って、NATOの出方を試したのではないかと言われている。

www.bbc.com/news/articles/c0lkz2n34z6o

www.nikkei.com/article/DGXZQOGN10D280Q5A910C2000000/

www.bbc.com/news/articles/clydk8821nro

ロシアと中国、北朝鮮が接近する中で、ロシアとアメリカ、NATOが直接対立する様相である。第三次世界大戦の気配もして、この時代の向こうに何があるのか緊張する日々である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。