これまでで最大:パレスチナ囚人369人(終身刑36人)釈放 2025.2.16

The Israel Prison Service dresses Palestinian prisoners set for release in shirts featuring its logo, a Star of David and the sentence in Arabic: ‘We will not forget or forgive,’ February 15, 2025. (Israel Prison Service)

人質男性3人が解放されると、イスラエルは、パレスチナ囚人369人を釈放した。このうち36人は、イスラエル人を殺害したテロリストで、終身刑に服している36人が含まれている。

人質1人あたり100人以上の解放であり、これまでで最大となった。

February 15, 2025. (Israel Prison Service)

ハマスが、イスラエル人の人質に悪質な土産を持たせていることに対し、今回、イスラエルの名務所局は、ダビデの星とイスラエル国防省のロゴと、アラビア語による「我々は許さないし、忘れない」と書き込んだシャツを着せて送り出していた。

釈放先は、10人がヨルダン川西岸地区(おそらくラマラ)、1人が東エルサレムだった。

西岸地区へ釈放されたハッサン・アウェイス(47)とその兄弟(54)は、殺人などの罪で終身刑。これまで23年間投獄されていた犯罪者だった。

ガザから逮捕されていた333人はガザへ釈放された。ガザでは到着後、解放された囚人が、ダビデの星入りのシャツを燃やす様子が伝えられている。

今回も、イスラエル人を殺害したテロで終身刑となっていた36人が釈放されたが、その中で、特に注目されるのは、2000-2005年の第二インティファーダに関係した者たちで、イスラエル人12人を殺害して、終身刑13回のアフマド・バルグーティが含まれている。

アフマドは、イスラエルの刑務所にいながら、パレスチナ人の間で人気が衰えないマルワン・バルグーティに近い人物で、2002年に共にイスラエルに逮捕されていた。

このように特に悪質な犯罪者25人は、エジプト経由で国外追放となった。

www.timesofisrael.com/israel-releasing-369-palestinian-prisoners-including-36-serving-life-terms-for-terror/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。