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戦争は間も無く終わるとトランプ大統領:戦争の終わりは我々が決めるとIRGC
2月28日から始まったイランとの戦争。アメリカとイスラエルは圧倒的な軍事力で、イランの空軍力、海軍力に壊滅的な打撃を与えている。
トランプ大統領は、昨日、イランで新しく最高指導者に選出されたモジダバ師が、次のイラン指導者になることに同意せず、モジタバ師の暗殺も否定していない。
また、イランがホルムズ海峡を封鎖していることについて、「テロ政権が石油を人質にとっている」と非難し、イランが世界の石油供給を混乱させ続けるなら、これまでの20倍の攻撃を受ける」と語った。
具体的には、イランの発電施設を攻撃すると警告した。これは、イランを文字通り崩壊させることになるとし、今までこれを避けてきたのは、最終通告にするためだったとまで語っている。
こうした中、3月9日(月)、トランプ大統領が、「イランへの攻撃は予想以上に早く進んでいる。戦争はまもなく終わる」と、これまでとは違う見通しを表明した。
しかし、イランも負けていない。IRGC(イラン革命防衛隊)は、「戦争の終結は、我々が決める」と反論。アラグチ外相は、ミサイルによる攻撃は、今後も続けると表明した。
石油価格安定に向けて:ロシアの経済制裁一時解除を示唆するトランプ大統領
イランとイスラエル、アメリカの戦争。実際はどうなっているのか。確かにイランの軍事力はかなりの打撃を受けている。しかし、イランは、軍事力で勝てないことは計算済みだったとみえ、蓄積していた弾道ミサイルやドローンで、イスラエルと周辺アラブ諸国への攻撃を続けている。
比較的安い武器でしぶとく抗戦を続けるイランに対し、アメリカとイスラエルは莫大な軍事費を使わされているという形である。イランは、まだまだミサイルやドローンを保持しているとみられている。
また、戦争の中で、イスラエルがイランの石油施設を攻撃。イランは、サウジアラビアの石油施設を攻撃するに至っている中、イランが、今週末よりホルムズ海峡を封鎖した。これにより、中東諸国からの石油の供給が止まる事態になり、石油先物価格が、先週から30%高騰し、1バレル119ドルにまで高騰した。
中東に石油を依存する日本やアラブ諸国に混乱が広がり、慌てた世界は、G7財務省緊急会議を開催。それぞれの国の備蓄石油を使うことなども含めて話し合っている。
この時に、トランプ大統領が「戦争はもうすぐ終わる」と言ったことで、一気に石油価格が、1ガロン119ドルから81ドルまで下がったことから、石油価格を回復させるために言ったのでないかとの見方もある、
いずれにせよ、これ以上の戦闘は、世界にとって、アメリカにとっても好ましいものではない。こうした中で、トランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行ったとの報道が出ている。
トランプ大統領は、ウクライナから撤退しようとしないロシアへの経済制裁を強化する立場で、同盟国には、ロシアからの石油購入を停止するよう要求している。
現在、ロシアから原油を購入する国は、主に中国だが、しかし、それ以外にもインドやトルコなどヨーロッパも水面化で購入している可能性もあるというのが、現状である。
こうした中で、今、ロシアは、イランとも会話ができる上、ロシアが石油を世界に供給すれば、ホルムズ海峡封鎖で、石油供給が止まって高騰している石油価格を抑えることもありうるという、特殊な立場にあるわけである。
トランプ大統領は、9日(月)、プーチン大統領と電話会談を行い、今のイラン情勢について話し合った。
www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1001V0Q6A310C2000000/
プーチン大統領は、イランのペゼシュキアン大統領や、湾岸諸国首脳たちと話し合い、政治的、外交的な解決についての提案をしたと語ったとのこと。
トランプ大統領は、ウクライナとの戦争を終わらせることが最重要事項だとしながらも、ロシアへの経済制裁の一次緩和を示唆した。トランプ大統領は、プーチン大統領からは、協力の意向を得たと語っている。
今後どうなっていくのか・・・いろいろな可能性があり、いつもながら、予想は不可能である。
石のひとりごと
トランプ大統領の言い方からすると、イランの軍事力はもう十分破壊したと強調する気配もある。また、イランの指導者が反米、反イスラエルでないなら、体制が変わらなくても良いと言っていたとも報じられている。
ロシアに一役買ってもらってでも、とにかく早く(中間選挙前)この問題を終わらせ、そこから手を引く道をさぐっているのではないかとの見方もある。
確かに戦争は早く終わってほしいが、プーチン大統領に仮を作るのはどうなのか・・・。
また、今イランを支配するのは、IRGCである。それが温存される限り、反米、反イスラエルでない政府が立つことはない。
イスラエルとしては、今のうちに、イランを、IRGCの武力を徹底的に脅威のない状態にしておくことが最重要項目である。イランの核兵器開発を確実に不可能にまで持っていくことも重要ポイントである。
戦争の終結を祈るが、妙な形で戦争が終わるのではなく、イランの脅威が本当に無くなるという視点も忘れてはならないことである。
