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イスラエル軍がガザ国境周囲から戦闘拡大中
ハマスとの交渉は続けられてはいるが、まだ結果は出せていない。解放する人質の数を交渉に使い、まるで命を天秤にかけるかの様子に、家族たちは、「シンドラーのリストか」と強い怒りを表明し、イスラエル国内での毎週のデモをずっと続けている。

こうした中、6月3日(火)、IDFのエフィ・デフリン報道官が記者会見を行い、イスラエル地上軍の活動範囲が拡大していることを明らかにした。
イスラエル軍は、ガザ国境全方向から、海岸方面へ向かって前進している。目的は、人質の解放と、ハマスの決定的な敗北である。
これまでに、多くの戦闘員や武器を破壊したとデフリン報道官。
しかし、ハマスは、意図的に市民がいるところに拠点を築いているとして、人々を巻き添えにしないよう、全力を尽くしながら、攻撃を続けていると説明した。
イスラエル兵4人死亡:20代若者たち
しかし、こうした中、6月2日(月)、ガザ北部ジャバリヤで、イスラエル軍の車列が通過中に、道路に仕掛けられた爆弾が爆発し、イスラエル兵3人が死亡。2人が負傷(中等度)した。
死亡したのは以下の3人。
リオール・ステインバーグ軍曹(20)、戦闘部隊医療兵のオフェク・バルハナ軍曹(20)オメル・バン・ゲルダー軍曹(22)
現場には多数の罠が仕掛けられていたことから、死傷した兵士を救出するのに時間がかかったという。
www.timesofisrael.com/three-idf-soldiers-killed-by-roadside-bomb-in-north-gazas-jabalia/
しかし、Times of Israelによると、3人はすでに埋葬されている。

ヤブネの軍事墓地にオフェクさん(写真中央)が葬られた。
母親のリアさんは、きちんとさよならを言わなかったと言っていた。父親のマモさんも、まだ20歳という人生の始まりなのに、逝ってしまったと言っている。
また、オメルさんはエルサレムに埋葬された。医療兵だったオメルさんの両親は、オメルさん(写真右)の臓器を移植者に寄付したとのこと。号泣する人々の様子が伝えられている。
ステインバーグさんは、ペタフ・ティクバに埋葬された。両親と妹が遺族となり、深すぎる悲しみの葬儀の時となっていた。

しかし、これで終わりではなく、続いて3日(火)には、ガザ市シャジャイヤで発生した銃撃戦で、予備役兵アロン・ファルカス軍曹(27)が死亡。1人が重傷と伝えられている。
www.timesofisrael.com/liveblog-june-4-2025/
石のひとりごと
ニュースには、全く上がってこないが、ガザでは、このように、イスラエル人の若い兵士たちが、残虐なテロ組織と戦って、命を落としている。
これは、国対国の戦争ではない。ハマスは、イスラエル市民1200人を虐殺した上、今もまだ58人の人質を解放しようとしない。ガザ市民を犠牲にしながら、自分たちのイデオロギーだけを追い求めている。
これは、まぎれもなく、国際社会が排除するべきテロ組織である。そのことを今の世界は理解していない。
イスラエルは大変な犠牲を負いながら、このテロ組織と戦っている。とりなしを!
