16日の西岸地区でのテロで死亡したイスラエル軍兵士2人が、それぞれ家族と多くの人々に見守られて埋葬された。
<ジブ・デウス中尉(21)>
ジブ・デウス中尉(21)は、捜索救助部隊の司令官。ちょうど3年前のこの日に従軍し、以来、戦闘部隊の中の衛生兵司令官になるための訓練を受けてきた。国を守る強い意志があったという。
遺族は、両親と妹2人。デウス中尉の叔父は、1973年のヨム・キプール戦争で戦死している。ジブさんの父ロネンさんは、葬儀で「なぜこんなことが私たちに起こるのか」と泣きくずれていた。ロネンさんは、人々が彼のことを過去形で語ることに抵抗していたという。
葬儀で、祈りを捧げるあたっては、「私が彼のキドシュをしなければならないのか。彼が私のためにするべきなのに。自然に逆らっている。神は天使を私から取って行った。神は、良いものは取っていく。」と述べた。
<ナタナエル・カハラニ軍曹(20)>
カハラニ軍曹(20)の父、ダニーさんは、「まだ実感がない。お前を愛していたのに、突然、失ってしまった」としめくくった。
母のナオミさんは、「いつかは別れる日が来るとは知っていたけど、こんなに早くその日が来るとは思いもしなかった。20年間ありがとう。いつか永遠の中で会いたい。」と言った。
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テロリストはまず、2人をはねて殺害してから、次の2人に向かってスピートをあげて突っ込んでいた。その間、兵士たちが対処できる時間はなかったとみられている。
重症の2人の兵士については、その後ニュースはないことから、なんとか持ちこたえているものと思われる。
<2人を助けようとしたパレスチナ人>
2人が犠牲となった現場では、目撃者が現場の撮影をしていた。それによると、付近にいたパレスチナ人がヘブル語で兵士に向かって、「助けは呼んだのか!何かできるか!」と叫び、後には、近づこうとする目撃者を「下がれ、下がれ」と救援を邪魔しないようにする様子も映されていた。