チュニジアの伝統的シナゴーグ(5000人)で銃殺テロ:ユダヤ人2人死亡 2023.5.10

(Photo by FATHI NASRI / AFP)

9日夜、ユダヤ教はラグ・バ・オメルを祝う日であった。チュニジアのジュルバにある伝統的な、エル・ガリバ・シナゴーグでは、ユダヤ人5000人がこの日を祝って礼拝に来ていた。

その集団に向かってチュニジアの海軍将校が、中を乱射するテロが発生。ユダヤ人2人が死亡した。一人は、イスラエル国籍だがチュニジアとの二重国籍を持つアビエル・ハダッドさん(30)と、そのいとこで、フランス国籍ビジネスマンのベンジャミン・ハダッドさん(42)。
この他、警備員も1人死亡。4人が負傷した。

テロリストは、チュニジア海軍将校だった。シナゴーグに乱射し始めたことを受けて、シナゴーグ付きの警備員が反応し、射殺した。以下はその時に混乱するシナゴーグの様子。

このシナゴーグでのラグ・バ・オメルの祝いは、2500年前から続けられているとも言われ、非常に美しいシナゴーグの建物は19世紀のものとのこと。この日はフランスやイスラエルはじめ、世界からユダヤ人が集まってくる日だった。

このシナゴーグは、2002年にもアルカイダによる爆破テロで20人(14人はドイツ人旅行者)が死亡するという大惨事を経験していた。

www.timesofisrael.com/gunshots-heard-at-tunisia-synagogue-during-major-pilgrimage-sparking-terror-fears/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。