www.bbc.com/news/world-europe-34131911
今や100万人以上とも言われるシリア難民だが、そのほとんどが、ヨルダン、トルコ、レバノンにいる。しかし、この3国も難民を支える限界を超えてしまったため、最近では、難民を受け入れなくなっている。
ヨルダンとシリアの国境では、シリア難民が押し寄せたものの、ヨルダンが中へ入れないため、国境で難民がそのまま立ち往生になっている。その数75000人以上に上る。
この地域は砂漠地帯であるため、昼間は気温が50度にまであがるという。難民たちの多くは女性と子供たちだということだが、日陰もなく、当然、食料もない。
しかし、空からの空輸では、難民以外の者らの手にわたってしまう可能性もある。そのため、国連は、ヨルダン領内から、クレーンを使って、食料を、国境の向こう側にいる難民たちに届けているという。
www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=54633#.V6XxSKUWnA8
ところで、難民たちは、かつてはトルコからギリシャへわたり、そこからヨーロッパを目指したのだが、今ではトルコがギリシャへ到着してもトルコへ差し戻す案を提案し、それが功をそうしてか、この経路によるヨーロッパへの難民流入は、今はほとんどなくなった。
しかし、この方策をEUに提案した際、トルコは、トルコ市民がビザなしでヨーロッパ圏内へ入れる特権を約束させたため、今、その履行を求めているところである。
しかし、トルコでテロが多発していることを受けて、EUはこの件をしぶっている。トルコはもし、これが履行されないなら、トルコは、この件から手を引くとの脅しにはいっているようである。
一方、難民たちは再びリビアなど北アフリカから地中海を越える経路を利用しており、再び船が転覆して多数が死亡するというニュースが入ったりしている。
<アメリカ有志軍のISIS追撃:リビアへ拡大>
アメリカ有志軍が,シリア、イラクでISISの空爆を続け、地上ではイラク軍が、ISISから領地の奪回をすすめている。海外でのテロは別として、組織そのものは、弱体下しているとも伝えられている。
イスラエルの隣シナイ半島には、ISISが勢力を伸ばしつつあり、昨年10月のロシア旅客機(200人死亡)を撃墜したのが、ジナイ半島のISISであると考えられている。
8月4日、エジプト軍は、シナイ半島ISISの指導者アブ・デュア・アル・アンサリを空爆で殺害したと、エジプト軍の報道官が伝えた。
イスラエル紙ハアレツによると、この攻撃の後、シナイ半島のISISはなぜか、ビデオを通じて、「イスラエルをユダヤ人の墓場にする。」とイスラエルを脅迫する声明をだしている。
この8月1日、アメリカ有志軍は、リビアにいるISISの攻撃も開始した。リビアの向いにあたるイタリアは、前向きにアメリカ軍に発着空港を提供する用意があると伝えられている。