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ガザ地上戦に戦車隊と歩兵隊も:戦闘第二段階
戦争勃発から23日目。イスラエル軍は、激しい空爆とともに、この週末から、第二段階とする、北部ガザ地区内部への侵攻を開始。最初、数回は、進軍してから数時間で戻ってきていたが、28日土曜日からは、戦車と共に、歩兵部隊も進軍しており、そのまま戻っていない。
www.timesofisrael.com/pm-never-again-is-now-its-our-2nd-independence-war-humanitys-war-against-evil/
29日には、海岸沿いで銃撃戦となり、ハマス司令官ら複数が死亡した。イスラエル軍に死者は出ていない。
戦闘は特にハマスの最大の拠点があるガザ市内で繰り広げられているとのこと。人質239人の捜索を行いつつ、ハマス関係地点や、指導者らをターゲットにした攻撃を行なっている。
こうした動きの中、イスラエル軍は新たに監視に特化した部隊を立ち上げ、24/7で戦況などあらゆる動きを監視することを発表した。「軍の目」と呼ばれている。
イスラエル軍は、29日、これまでに殺害したハマス指導者を名前とその部署の説明入りで発表した。
www.israelnationalnews.com/news/379327
ガザ北部民間人にはチラシで・パレスチナ赤新月社へはガザ市アル・クッズ病院からの避難を要請
戦闘地域にいる民間人については、イスラエル軍によると、これまでに、約70万人が南部へ避難したとみられていたが、そこからエジプトへの出国もかなわず、家も食糧もないことから、北部の自宅へ戻っていた人もいた。したがって30-40万人ぐらいは、今の戦闘地域にいるとみられる。
ギャラント防衛相は、この第二ステージとされる地上軍による戦闘は何ヶ月もかかるとの見通しを語っている。イスラエル軍は、今も上空からチラシをまいて、地域にいる民間人たちは直ちに南部へ避難するよう、あらためて呼びかけ続けている。
また、パレスチナの赤新月社(赤十字のようなもの)によると、イスラエル当局から病院から避難民を避難させるよう、要請の電話が2回あったという。しかし、中には人工呼吸器に依存している患者たちもおり、避難は困難を極めるとみられる。
*以下はすでに混乱しているアル・クッズ病院の様子(BBC)
www.bbc.com/news/av/world-middle-east-67257337
レバノンからイスラエル北部へミサイル:シリアのイラン軍関係地点へも攻撃
ガザで地上戦に発展する中、ガザからは、ガザ周辺やテルアビブ、ベエルシェバにまでサイレンが、午後から夕刻にかけて、頻繁に鳴り響いた。テルアビブに近い、ラマット・ハシャロンでは学校の校庭に着弾。幸い、生徒たちは全員避難していて無事だった。」リション・レチオンでも迎撃の破片が着弾したが、負傷者ない。
エルサレムでは、ほとんどサイレンもないことから、たとえば、エルサレムアッセンブリーでは、通常の礼拝が再開となっている。
一方、北部では、レバノンからイスラエル北部、キリアット・シモナ、ナハリヤ、ローシュ・ピナ、ハツォルなどきたガリラヤ地方にむけてのロケット弾が発射された。迎撃したか、空き地に着弾したが、一発だけキリアット・シモナの家を直撃した。しかし、住民には被害はなかった。
イスラエル軍はドローンで反撃。戦闘機がヒズボラ拠点への攻撃も行った。シリア領内のイラン関係地点への攻撃も行われた。
アメリカとの綿密な協力について
地上軍侵攻について、アメリカは、イスラエルに軍事顧問を派遣しており、イスラエルとは綿密に連絡をおりあっている。オースティン米国防長官は、イスラエルが、アメリカの要請に応じて、人質を保護する目的で、地上侵攻を送らせたこと、また、今も大規模な攻撃は控えていると明らかにしている。