イスラエルの中古戦車をヨーロッパの国に販売するか:ウクライナ情勢悪化の中 2023.6.21

イスラエルの戦車 IDF

戦車需要拡大でイスラエルの中古戦車販売で交渉中

ウクライナで、カホフカダムが決壊し、その被害を受けているヘルソン市の様相が少しづつ、世界にも報道されている。犠牲者は16人と言われているが、おそらくそれをはるかにこえた犠牲者が出ているとみられている。

膨大な犠牲者数とともに、多くの難民、失われた農地など、これからウクライナだけでなく、全世界がこうむる被害が、徐々に深刻になっていくだろう。こうした中、ウクライナが反転攻撃に出て、死者の数は双方に倍増するという事態になっている。

ウクライナがこれほどの反転攻撃に出ている背景には、アメリカやドイツなど欧米諸国が、戦車など本格的な兵器と銃弾を補給していることがある。今戦闘機の補給にまで検討が広がっているところである。

しかし、それらの国々は、自衛のためにも武器は、自国にある程度は保持しておかなければならない。そうした国の需要を満たすため、イスラエルが、中古で、旧式の戦車メルカバ(1980〜1990年代もの)を、数百代販売する方向で、交渉がすすめられていることがわかった。

今はまだどの国かとの公表はないが、相手国は2国で、このうち1国は、ヨーロッパの国だという。イスラエルは、ウクライナ問題については、中立の立場で、いくらウクライナから要求されても、武器やそれに関わるものの供給はしない立場を続けている。

今回、販売される戦車は、倉庫で温存になるものとは思われるが、一旦販売したら、火急のの時には、戦争に引っ張り出されることは避けられないだろう。そうなれば、戦場にイスラエルの戦車が出回るようになり、イランが出てくるなどまた別の問題も発生するかもしれない。今後の注目事項である。

各国防衛費増大:イスラエルは武器販売で史上最大の経済効果

日本もそうだが、世界ではウクライナ情勢をもって、一気に軍事費を増大しなければならなくなった。このため、兵器開発にすぐれているイスラエルへの受注が増大しており、昨年1年で、約125億ドルを記録していた。

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石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。