イスラエルとUAEの国交正常化署名に向けて、準備が進んでいる。30日、アメリカのジェレッド・クシュナー大統領補佐官、オブライエン大統領補佐官という相当たるトランプ政権の高官たちが、イスラエルに到着。
この2人にイスラエルのメイール・ベン・シャバット国家治安顧問と代表団が合流し、今日31日午前11:00(日本時間午後5時)にベングリオン空港から、イスラエルのエル・アル航空機でアブダビに向けて出発した。予定ではサウジラビア上空を通過して、4時間半後の午後3時すぎにアブダビに到着するとなっている。
www.timesofisrael.com/historic-first-israel-uae-commercial-flight-likely-to-cross-saudi-airspace/
イスラエルから、UAEアブダビまでの直航便は史上初。これを記念して、この飛行機の番号は、往路は、UAEの国電話番号からLY971便、帰路便は、イスラエルの国電話番号からLY972便とされた。また、フライトに使われる機体には、アラビア語、英語、ヘブライ語でシャロームという文字が書き込まれた。
アメリカとイスラエルの高官たちを乗せたエル・アル機は、今の所、サウジアラビア上空を通過することになっている。もし実現すれば、これも史上初。もし実現すれば、紅海を経由しなくてもいいので、3時間の節約になる。また、その方が戦乱のイエメン付近を飛ばなくていいので、より安全ではないだろうか。ともかくも無事の到着を祈る。
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*アブダビ行きエルアル機出立の生中継
出発にあたり、クシュナー補佐官は、「昨日嘆きの壁で祈りました。この歴史的な旅をアラブ人やイスラム教徒たちが見て、私たちが皆、神の子であると思うことができるように。未来が、(争いに満ちた)過去にとらわれる必要はないと思います。今、希望があります。この地域、また世界での平和と繁栄は可能だと思います。」と述べた。(1:06あたり)
またオブライエン補佐官は、「朝早く、旧市街に行きましたが、イスラム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒の聖地であると実感しました。多くの戦争や占領を経てきましたが、今日はアブラハム合意、平和への一歩です。」と語った。
メイール・ベン・シャバット国家治安顧問は、アメリカ、イスラエル、UAEの指導者たちへの感謝を述べ、旅行業はじめとする両国の進展に期待すると述べた。
なお、一行は、アブダビに2日間滞在して、イスラエルとUAEの国交樹立に向けた交流、経済など様々なとりきめについて話し合う予定である。(軍事は2週間後予定)