ラマダンが始まってから1週間。昨日金曜は、ISIS関連とみられるテロや戦闘で200人以上が死亡するという恐ろしい殺戮の日となった。
ラマダンは、基本的にはイスラム教徒が静かにアラーに向かって黙想する時である。しかし、ISISは、ラマダンを聖戦月間と考えている。
23日(火曜)、ISISのスポークスマンは、「ラマダン期間中にアラーのために殉教した者は、さらにアラーに近づける。急ぎ殉教者になりなさい。」と全世界でのテロを扇動する発言を行っている。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/197165#.VY6RaqW9BCs
ラマダンは7月中旬まで続く。とりなしと霊的戦いの月になりそうである。
<3カ国でテロ:66人死亡> http://www.bbc.com/news/world-33291673
日本でも伝えられていると思うが、金曜早朝、フランス・リヨンの化学工場に車が突っ込んで爆破する事件が発生。警察が駆けつけたところ、斬首された遺体と首が発見された。
首は、アラーは唯一、モハンマドはその預言者と書かれた旗とともにあった。
突っ込んだ車を運転していたヤシン・サラフィは現場で逮捕された。ISISとの関連は明確ではないが、過激派のサラフィスト(スンニ派過激派)だったとの情報がある。
その数時間後、クエートの大きなシーア派モスク(2000人収容)で爆発があり、礼拝に来ていた人々28人が死亡。300人が負傷した。ISISに関連する組織が犯行声明を出した。
その数時間後、チュニジアの高給ホテルに入り込んだテロリストが、ビーチやプールサイドでくつろいでいた外国人観光客に向かって銃を乱射。
これまでに38人の死亡が確認された。犯人はすでに射殺されている。犠牲者のうち明らかになっているだけで、8人がイギリス人、この他ドイツ人、フランス人となっている。犠牲者の大半はイギリス人とみられる。
キャメロン英首相は、「イギリス人犠牲者の数はまだ増えると覚悟してほしい」と国民に呼びかけた。イギリスでは、ロンドンでも警戒態勢をとっている。
<コバネ(シリア)で激戦:少なくとも145人死亡:市民6万人逃亡中>
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4673169,00.html
木曜からシリアとトルコの国境コバネに、再び侵攻していたISISは、市街地で数々の自爆テロを決行。市民少なくとも145人が死亡した。これを受けて、アメリカ有志軍がISIS拠点など28カ所を空爆。クルド人勢力が反撃を行っている。
またISISは、シリア政府の支配域であるサハカという町にも侵攻。この影響で、ハサカとその周辺の住民6万人が逃亡中だという。
土曜になり、クルド人勢力がコバネのISISを撃退したとのニュースも入っているが、状況はまだまだ流動的。
<イスラエル関連>
イスラエルでは昨日、ベイトシャン近郊の検問所でパレスチナ人が、イスラエル兵に向かって発砲してきたため、射殺された。イスラエル兵らに被害はなし。
アルーツ7によると木曜、”ISIS パレスチナ”なる組織が、東エルサレムで、キリスト教徒に対して復讐すると書き記した脅迫状のようなものを配布したという。
信憑性は不明だが、イスラエル内部にISIS支持者が増えている事は問題になりつつある。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/197307#.VY6FQ6W9BCs