ガザで食料配布を担っているGHF(ガザ人道財団)だが、このプロジェクトが始まってから、すでに多くの困難に直面している。
配給所での大混雑、銃撃フェイクニュース問題はじめ、これから、配給所を4カ所にまで増やす計画だが、国連が4カ所目を拒否したのである。
また、GHFは、このプロジェクトを支える主要な、アメリカのコンサル会社BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)が、手をひいたと、6月2日(月)に発表していた。BCGはすでにスタッフをアメリカへ呼び戻しているという。
BCGは、このプロジェクトの支払い関係と、4つの配給所(今はまだ3カ所)への物資の移送を担う請負の調整を担っていた会社であった。
あとは別の会社が、配給所の管理を担うとのことだが、BCGが不在となり、これからの配布プロジェクトは困難になると懸念されている。
BCG自身は、人道支援としてこの働きを担ったので、経費はいっさいもらっていないと言っているが、別の情報では、100万ドル以上の経費を請求したとの情報もある。確かなことは不明だが、何らかのトラブルがあったようである。
またGHFの前CEOジャック・ウッド氏は、このプロジェクトは、ガザ市民にとって危険すぎ、配布は不十分だとの国際社会と同じ考えであることを表明し、先月辞任していた。
GHFは、BCGが手を引いたことを表明した際、新しいCEOとして、アメリカの福音派ジョニー・ムーア牧師(41)を任命すると表明した。
ムーア牧師は、41歳と若いが、カイロス社の創設者であり、CEO。一方で、キリスト教指導者会議(CLE)の会長である。福音派クリスチャンとトランプ大統領を取り次ぐとされる人物。
また、宗教の自由を訴える人として知られ、アメリカ政府では、国際宗教自由委員会の委員である。これまでに、サウジラビアのモハンマド皇太子と会うなど、特に、中東諸国の首脳とも定期的に会談しており、シモン・ヴィーセンタール(反ユダヤ主義監視)から、勇気勲章を授与している。
ADL(名誉毀損某氏同盟:反ユダヤ主義を監視)と、全米福音派協会(NAE)の評議員も務めているとのこと。
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ムーア牧師は、GHFのCEOに就任するにあたり、「このプロジェクトに参加してほしい。また、まるでデモのように嘘のニュースを発信している者に注意してほしい。これが現地住民を怯えさせており、これほど彼らに不利益なことはない」と述べた。
<石のひとりごと>
今イスラエルとアメリカが、ガザで進めている食糧配布プロジェクトのCEOを福音派牧師が、担うことになるとは、驚かされた。
ムーア牧師の教会や霊的背景のことはまだ十分に、リサーチできていないのだが、少なくとも反ユダヤ主義ではなく、イスラエルを裏切らない人と信頼してもいいのではないかと期待する。
イスラエルと福音派が近づくという、非常に象徴的な出来事ではないだろうか。
GHFの働きが、ハマスを焦らせていることは間違いない。ムーア牧師の存在によって、主が目を止めてくださり、ハマス抜きのこの人道支援が成功し、ガザの人々がハマスのマインドコントロールと、それによる地獄の沙汰から解放されるように。
イスラエルとアメリカに感謝しているガザ市民もいると聞く。ガザ市民たちの手で、人質を解放し、ガザからハマスを追放する日がくることを祈る。