G8サミットとシリア情勢 2013.6.18

第39回G8サミットが北アイルランドで昨日から2日間、開催されている。参加国は、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、カナダ、イタリア、ドイツ、日本。

議題は、シリア情勢の他、EUとアメリカの貿易自由化、グーグルなど国境を超えて経営している大会社の税金の治め方、などである。

<シリア問題・・欧米とロシアとの溝深し>

G8サミットに先立ち、イギリスのキャメロン首相はロシアのプーチン大統領と会談した。しかし、会談後の共同記者会見において、人道支援の視点では同意したものの、立場については、共同の見解に至ることができなかったと述べた。

イギリスは、反政府勢力への軍事支援を容認したEU,また武器の支援を準備中のアメリカに同調する立場である。一方、ロシアは、あくまでもアサド政権支持を貫いている。

ロシアのラブロフ首相は、「人の臓器を切り取って食べるような組織(以前反政府勢力メンバーの映像としてネットに流されたもの)を支援する事はできないと述べた。

<オバマ大統領・プーチン大統領の直接会談>

昨日、G8サミットの合間にオバマ大統領とプーチン大統領も直接会談した。両首脳は、シリアについての立場が違っていることを認めた。しかし、ジュネーブでの和平会議開催による解決をめざすという点では共通していることも確認している。

両首脳は9月にモスクワで会談するとの話もすすんだもよう。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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