トランプ大統領ガザ和平案を国連安保理が審議へ:イスラエル懸念・ハマスは拒否表明 2025.11.17

トランプ大統領ガザ和平案を国連安保理で審議へ

本日11月17日(月)夜(日本時間18日朝)、トランプ大統領が9月に出して、今の停戦と人質解放につながった、ガザ停戦20項目についての審議と採択が行われる。

現在、ガザでは、停戦合意の第一段階として、イスラエル軍が合意したイエローラインまで撤退し、ハマスが拉致した人質と、イスラエルが拘束したパレスチナ人収監者の交換が行われている。

しかし、開始から1ヶ月。ハマスは生存する人質20人と、遺体25人を解放。一方イスラエルは、これまでに、ハマスなと約2000人を釈放。遺体も約300体を返還した。

しかし、まだ人質3人の遺体が、イスラエルに返還されておらず、第一段階は完了したとはいえない。

US President Donald Trump White House, October 23, 2025, in Washington. (AP/Evan Vucci)

こうした中、トランプ大統領は、強硬的にもガザの治安維持と復興という、次の段階へ進もうとするかの動きである。

安保理で審議される、主な採択項目は、①ガザの治安維持を担う暫定的な国際安定化部隊(ISF)のガザ内設置、2027年までを予定と、

②ガザの暫定統治を主導する「平和評議会」の創設、③ガザ復興のための世界銀行などによる基金の創設、となっている。

ISFとして、アメリカに協力する予定として上がっている国は次の通りである。カタール、エジプト、UAE、サウジアラビア、インドネシア、パキスタン、ヨルダン、トルコ、そして訓練されたパレスチナ人による警察隊(エジプトによる訓練)。ただし、多くは参加に消極的とのこと。

ロシアと中国は、トランプ大統領が中心となるこの案に反対しているが、拒否権は発動せず、棄権すると予想されている。

ジェトロによると、日本は、この国連安保理会議を前に、茂木外相が、大久保武元在レバノン大使を、ガザ支援復興担当大臣に任命した。

www.jetro.go.jp/biznews/2025/11/40448b99570fe76f.html

国連総会とは違って、国連安保理で決まることは、法的な実行義務が生じるため、イスラエルでは緊張となっている。今上がっている課題は以下の通りである。

イスラエルの懸念

同盟国であるアメリカが中心となるガザ戦後案で、イスラエルには有利な点もあるが、深刻な懸念となる課題や不明瞭な点も含まれている。

1)ハマスの武装解除が未定

トランプ大統領の20項目には、ガザのトンネルや攻撃インフラの破壊とともに、ハマスの武装解除が含まれている。しかし、ハマスは、武装解除については、明確に拒否している、この点についての交渉は頓挫状態にある。

イスラエルは、ガザに駐留するISF(国際安定化部隊)と協力してハマスの武装解除を進めることを主張しているが、ISFには、明らかにハマス支援者のトルコが含まれている。

トルコが、ハマスの非武装化に協力するとは考えにくいだけでなく、危険な敵対者をガザに迎え入れることになる。

イスラエルは、トランプ大統領に、このままで安保理にかけることへの反対を表明してきたが、トランプ大統領は、計画を前に進めようとしており、現時点でのハマスの武装解除は、棚上げになりつつある。

このままで進めば、ガザが、イスラエル軍が駐留する地域(ガザ全体の53%)と、ハマスが駐留する海岸側地域に2分割される可能性も指摘されている。

これについて、IDFのザミール参謀総長は、必要に応じてイエローラインを超えてハマスを攻撃する準備を整えておくようにと指示したと伝えられている。

www.timesofisrael.com/amid-talk-of-its-disarmament-hamas-said-stockpiling-advanced-weapons-abroad/

2)最終的にパレスチナ国家設立の可能性が排除されていない

トランプ大統領の20項目によると、今のパレスチナ自治政府には、汚職でまみれて崩壊寸前の政治状況を改革するとなっている。それが完了できた場合は、パレスチナ国家の主導力になる可能性を残す形である。

イスラエルは、ハマスもパレスチナ自治政府も関係しない形でのガザの運営組織を主張している。

しかし、ISFに協力するサウジアラビアやヨルダンなどアラブ諸国は、パレスチナ国家を立ち上げることは原則だとしているので、結局、パレスチナ人による管理体制になっていく可能性が高いといえる。

ハマス:国際安定化軍(ISF)のガザ駐留に反対表明

in Deir al-Balah, in the central Gaza Strip, on January 19, 2025. (BASHAR TALEB / AFP)

ハマスは、非武装化には応じないとの主張をすでに表明している。また、仮に非武装化されても、海外で高度な武器を蓄積するだけだとの声明まで出している。

www.timesofisrael.com/amid-talk-of-its-disarmament-hamas-said-stockpiling-advanced-weapons-abroad/

加えて、ハマスは、本日、国連安保理の直前になり、アメリカが、国連安保理に提示した案は、“危険”であり、ガザを国際支配しようとする試みだとして、これを拒否するとの声明を出した。

ハマスは、パレスチナ組織は、ガザの非武装化を含め、パレスチナ人の存続の権利を脅かそうとする試みはすべて拒否すると主張した。

また、いかなる国際部隊も、”占領とは一切関係しない”国連と直結しているもののみとし、パレスチナ組織との協調の中で動くものに限ると主張している。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/hamas-rejects-dangerous-us-proposal-at-un-for-gaza-stabilization-force/

石のひとりごと

何がどうなっていくのか、動いてみないとわからない点が多い。しかし、ハマスがこれを拒否したことは、もしかしたら、イスラエルには、有利に動くかもしれないとも思う。ガザにハマスが残留する限り、物事は何も前にすすまないことを示しているからである。

大雨で水害・出ガザ希望者増加か:南アフリカへ153人ビザなし渡航 2025.11.17

冬の大嵐到来:ガザではテント村が水浸し

ガザを含むイスラエル地域では、冬に雨が降り、寒さはより厳しいものになる。この11月14日(金)15日(土)、この地域に、季節はずれに早い冬の豪雨強風が到来した。テルアビブでは、強風により通りの木が倒れ、駐車中の車が破損するなどの被害も出ていた。

www.ynetnews.com/environment/article/b1vctjsewx

この嵐は、当然、ガザにも悲惨な被害を及ぼしていた。難民が避難しているハンユニスや、海岸砂漠地帯にある人道避難地域のアルマワシでは、洪水となり、テントの中も水浸しになった。

ガザ住民のバシル・ナガーさんによると、テントは闇市場で、2300シェケル(約10万円)もしたとのことだが、台無しである。また水道も下水も混ざってしまっているとのこと。

www.timesofisrael.com/first-storm-of-the-season-pummels-gaza-flooding-tent-camps-and-makeshift-shelters/

出ガザ申請ガザ市民1万人:153人が南アフリカにビザなし渡航

テントがほぼすべて崩壊する中、避難所はない。しかし、海外沿いなので強風で寒さも厳しくなるので、対策は急がれるが、その手段もない。こうした中、アル・ジャジーラによると、すでに1万人が出ガザ申請書を提出したとのこと。

その出ガザに関しての出来事が発生していた。11月13日(木)、南アフリカのヨハネスブルグ空港では、153人のガザ市民が乗ったチャーター機が、ケニアから到着した。

しかし、乗客は、通常入国の条件となる、出国スタンプ、南アフリカへの入国許可や、宿泊先や帰国便の書類を持っていなかった。そのため、乗客は飛行機に、長時間、足止めとなった。

その後、南アフリカ政府は、第三国(カナダ、オーストラリア、マレーシア)のビザを持っていた23人は、そこからそれらの国へ出発させ、130人については、とりあえず、90日間のビザを発給して入国させた。

その後の宿泊所などは、NGO団体ギフト・オブ・ザ・ギバーズが支援しているという。しかし、これから、滞在期限が来るまでに第3国への移動手配をしなければならない。

調べによると、イスラエルは、出ガザ願いに基づき、11月12日(水)、153人のガザ市民をイエローライン側に入らせ、そのままラモン空港まで誘導して、そこから飛行機で出国させていた。

イスラエル側は、153人が、南アフリカのビザを持っていると思っていた主張しているが、153人は、誰1人、どこへ行くかも知らなかったという。ラモン空港を出たチャーター便は、ケニアに向い、そこから、別のチャーター便で南アフリカに向かっていた。その時はじめて、南アフリカに向かうことがわかったといっている。

www.timesofisrael.com/south-africa-probing-origin-of-unexpected-charter-flight-carrying-153-palestinians/

France 24によると、ガザには、高額の費用(1人1500ドル以上)をとって、出ガザを手配するグループが複数あり、すでに資金に余裕のある4万人がガザを出たとみられている。

しかし、今回153人を、イスラエルの空港を経由して南アフリカへ送り出したグループは、アル・マージと呼ばれるグループで、明らかに、イスラエルと協力していたことが注目されている。

イスラエルは、ガザから市民が外国へ出ることを推奨しているので、こうした動きに協力している可能性がある。特に南アフリカのビザがあるかないか確認しないまま、出発させたのではないかと疑われている。

石のひとりごと

ガザ市民がこういう状態にある中、ハマスは、今、ガザの復興を考えている国際社会の努力を拒否しているということである。

ガザの人々の実際の様子は、全部わからないのではあるが、少なくとも153人は、ガザを脱出した。この人々がイスラエルを憎まず、新たな生きる道を発見できるように、救いに導かれることを祈る。また貧しすぎて、ガザを出ることは不可能な人々にも主のあわれみがあるように。

なお、イスラエルとガザに被害をもたらした暴風雨はすでに去り、虹が出て、今は暑いぐらいになっているとのこと。

www.ynetnews.com/environment/article/rjx00rb00gbx

人質メニー・ゴダードさん(73)遺体引き渡し完了:ガザの人質3人に 2025.11.14

ハマスとイスラム聖戦が、ガザ南部カンユニスで発見したとして、11月13日(木)夜、赤十字を通じて、イスラエル軍に人質遺体1人を引き渡した。遺体は、キブツ・べエリ住人のメニー・ゴダードさん(73)であることが判明した。

家族より

メニーさんは、2023年10月7日にハマスに殺害されていた。妻のアェレットさん(63)は、近くの藪に隠れながら、子供の1人にメニーさんが殺されたと電話をかけたが、それきりとなった。

その後、メニーさんの遺体は、ガザへ拉致され、アェレットさんの遺体は発見された。

夫婦の4人の子供と孫たち、兄弟姉妹たち、友人たちは、メニーさんの遺体がないまま、夫妻の葬儀を10月23日に執り行っていた。

メニーさんの遺体がイスラエル領内に入ってくると、道路脇で、イスラエルの旗や、人質を象徴する黄色の旗を振りかざす人々が迎えていた。

メニーさんは、キブツで子供たちを教育し、若者を育ててきた人だった。特に、サッカーチーム、ハポエル・べエリのストライカーとして、またチームのリーダーとして活躍。イスラエルのサッカーチーム、ハポエル・テルアビブの熱心なファンだったという。

両親をこんな形で失った子供たち孫たちの心の痛みは計り知れない。

これで、ガザにまだ囚われている遺体は、イスラエル人のロン・ギヴィリ軍曹、ドロール・オールさんとタイ人のスダティサック・リンサラクさんの3人となった。

www.ynetnews.com/article/bkgharxlwx

www.timesofisrael.com/idf-receives-casket-with-apparent-body-of-hostage-from-red-cross-in-gaza-2/

西岸地区緊張:ベツレヘムでハマス拠点摘発・テロ未然阻止:ハマス50人逮捕 2025.11.14

西岸地区では、過激ユダヤ人入植者たちのパレスチナ人への暴力が悪化している。

A Palestinian man inspects burned property in a mosque near Salfit in the West Bank, November 13, 2025 (credit: REUTERS/ALI SAWAFTA)

11月12日(水)には、西岸地区北部のナブルス近郊で、数十人は農業地などになだれ込んで、放火していたが、今日になり、モスクにも放火していたことがわかった。

壁にはイスラエル軍司令官の名前まで出して、「我々は恐れない」などと落書きなどもしていた。

www.timesofisrael.com/settlers-torch-west-bank-mosque-scrawl-hateful-messages-after-idf-leaders-reproach/

ヘルツォグ大統領始め、政府も軍もこうした違法な行為を非難する声明を出している。

こうした中、ハマスも西岸地区に進出しており、イスラエルへの攻撃の計画を進めている。

イスラエルのシンベトと警察、イスラエル軍が協力するイスラエルの治安部隊は、ここ数週間の間、西岸地区南部のベツレヘムとその周辺で、ハマスのネットワークを摘発する作戦を15回行ったと発表した。

Weapons seized by IDF troops from members of an alleged Hamas network in the Bethlehem area, in a handout photo issued by the military on November 13, 2025. (Israel Defense Forces)

これまでに銃撃用ライフルなど武器を押収したほか、ハマス関係者約50人を逮捕したとのこと。

シンベトによると、ハマスの指導者たちは、西岸地区で戦闘員を雇用して、武器を調達しており、イスラエルの治安部隊と市民に対する攻撃を計画していたとみられている。

グループ一つは、テロを決行する直前の様相だった。

Times of Israelによると、シンベトは今年6月にも、西岸地区ヘブロンなどで、ここ数十年で最大規模とも言われるほどの踏み込みを行い、ハマス関係者60人以上を逮捕していた。ハマスは西岸地区で新たな戦闘員を雇用し、訓練もしていた。

www.timesofisrael.com/israel-detains-40-members-of-hamas-network-in-west-bank-said-to-be-planning-attacks/

www.jpost.com/israel-news/defense-news/article-873766

なお、イスラエルの治安部隊は、2023年10月8日以降、約6000人のパレスチナ人戦闘員を逮捕したが、このうち2350人はハマスであった。

www.timesofisrael.com/shin-bet-nabs-60-hamas-members-in-largest-west-bank-anti-terror-operation-in-decade/

石のひとりごと

ハマスはガザだけではない。西岸地区からもイスラエルを攻撃しようとしている。自分たちに何の助けにもならないのに、イスラエルを殲滅することだけに、異常なまでの執念である。

普通ではない憎しみに、やはり神に逆らうサタンとその配下の者たちがいることを思わされる。

一方で、過激右派入植者ユダヤ人たちの動きも、相当悪質になりつつある。これが、イスラエル全体に及ぶ影響は避けられないだろう。こちらもサタンに利用されているのだろうか。西岸地区が、第二のガザにならないように祈る。

イスラエルよ。主を待て。主には恵みがあり、豊かな贖いがある。主は、すべての不義からイスラエルを贖い出される。(詩篇130:7-8)

西岸地区で過激入植者数十人が大規模放火・イスラエル軍とも衝突:ガザ解決にも懸念とルビオ米国務長官 2025.11.13

Palestinian village of Silwad in the West Bank, on October 29, 2025. (Zain JAAFAR / AFP)

オリーブの収穫時期にあたる10月初旬から、西岸地区では、過激ユダヤ人入植者、いわゆる“セトラー”たちによるパレスチナ人家屋や農園などへの攻撃が、急増し、暴力はキリスト教会に及んだこともあった。

ここしばらくの間では、ほぼ毎日のように暴力事件が発生している。

国連の人道問題調整事務所の調べによると、ユダヤ人入植者による暴力事件は、10月だけで、264件に登っていた。

衝突の際には、取材する国際メディアのジャーナリストたちにも被害が及んでおり、外国記者協会(FPA)は、イスラエルに対処を要請している。

www.timesofisrael.com/foreign-press-association-demands-action-from-israel-over-settler-attacks-on-journalists/

こうした中、11月12日(火)には、数十人のセトラーたちが、西岸地区の主要都市、ナブルスとトゥルカレムの間、ベイト・リドや、ダイル・シャラフにある工場や、農業地帯へなだれこんで、大規模な放火を行った。

数人のパレスチナ人に負傷者が出た他、破壊による損害が出ている。

イスラエル軍が取り押さえに入り、複数の入植者たちを逮捕すると、入植者たちは、イスラエル軍部隊を攻撃。容疑者は逃げ、軍車両1台が破壊された。

最終的にイスラエル軍は、入植者4人を拘束し、警察に引き渡した。しかし、このうち3人は、翌日の12日(水)にはすでに釈放され、残っているのは1人だけとなっている。

暴力に出た入植者たちが逮捕されても、すぐに釈放される背景には、警察庁を管轄するのが、極右政治家のベングヴィル氏がだからである。ネタニヤフ首相も、この件については、ほとんど介入をしていない。これについては、国内外から非難が出ていた。

at the Central Command in Jerusalem, October 21, 2025. (Israel Defense Forces)

今回は、イスラエル軍にも被害が出ていたこともあり、ザミール参謀総長も、「イスラエルの民間人が、パレスチナ人とイスラエル人に暴力を働いている。

違法に暴力を振るうこの少数派による犯罪を容認することはできない」と非難する声明を出した。軍は、シンベトとも協力して、取り締まりを強化する。

ヘルツォグ大統領も、「パレスチナ市民やイスラエル軍を攻撃する行為は、少数過激派による攻撃で、赤線を超えた行為だ。

国家の全ての権威をもって、こうした行為は取り押さえなければならない。日夜国を守るイスラエル軍を強化しなければならない」として、大統領の立場での非難声明を出した。

www.timesofisrael.com/settlers-launch-major-west-bank-arson-attack-idf-police-arrest-four-suspects/

November 12, 2025.
(photo credit: MANDEL NGAN/POOL VIA REUTERS)

アメリカのルビオ国務長官は、11月12日(水)、西岸地区での入植者による、明らかに違法なパレスチナ人への攻撃が増加していることについて、ガザで進められている停戦への努力を妨害する可能性があると非難した。

www.timesofisrael.com/rubio-says-theres-some-concern-west-bank-violence-could-undermine-gaza-ceasefire/

トランプ大統領がヘルツォグ大統領に汚職裁判中のネタニヤフ首相恩赦を要請 2025.11.13

11月12日(水)、トランプ大統領は、ヘルツォグ大統領に対して、汚職や配信容疑で裁判にかけられているネタニヤフ首相を恩赦するよう、要請する書簡を出したと発表した。

トランプ大統領は、ヘルツォグ大統領への書簡の中で、ネタニヤフ首相がここしばらくの戦争を導いてきたこと、また、アブラハム合意を通して、平和の時代に導こうとしていると述べ、これからも各国指導者との継続的な交渉が必要になることからも、ネタニヤフ首相に完全な恩赦を求めるとしている。

ネタニヤフ首相は2020年から、汚職疑惑3件、賄賂1件、背信3件で裁判にかけられており、ハマスとの戦争中も含め、定期的に法廷へ出て証言を求められている。

しかし、賄賂と言っても、葉巻や高価なシャンパンをもらったというようなレベルなので、トランプ大統領としては、戦争を導き、国を左右することを担っているネタニヤフ首相であることを思えば、それがなんだということなのである。

なお、トランプ大統領が、イスラエル政府に対して、ネタニヤフ首相の恩赦を求めるのはこれが初めてではない。イスラエル訪問時の国会での演説中も含め、ことあるごとに同様の表明はしていた。

www.timesofisrael.com/trump-writes-to-herzog-asking-him-to-pardon-netanyahu-amid-unjustified-trial/

ネタニヤフ首相は、12日(水)、トランプ大統領に感謝を表明した。

www.ynetnews.com/article/syzjqigewl#autoplay

トランプ大統領のこの動きを受け、ベングヴィル氏は、ヘルツォグ大統領に対し、ネタニヤフ首相の恩赦を求めると表明した。

一方、中道左派のラピード氏は、恩赦の条件としては、容疑者が罪を認め、後悔を表明することだと規定されていると反論。

左派勢からは、ネタニヤフ首相が国家運営と裁判を両立できないなら、大統領を辞任すべきだとの声明が出した。

www.timesofisrael.com/trump-writes-to-herzog-asking-him-to-pardon-netanyahu-amid-unjustified-trial/

元人質エリ・シャラビさんが語る創世記12章:人の祝福になるということ 2025.11.13

2023年10月7日に、キブツ・べエリの自宅からハマスに拉致され、約1年4ヶ月、491日後の2025年2月8日に解放されたエリ・シャラビさん(53)。

その回顧録をまとめた「人質」という本が、イスラエルで10万部売れるベストセラーとなり、その後、アメリカのタイム誌が選ぶ2025年に読むべき100歳冊の中にも選ばれた。

www.ynetnews.com/culture/article/rjnyfwgx11e

地下トンネルで自分は何なのか?と問う日々

The heavily rehearsed handover from Hamas to the Red Cross on Feb. 8, 2025. Abdel Kareem Hana—AP

エリさんは、拉致されたあと、52日間は、ガザの家に拘束されていた。その間、他の人質と手足を縛られ、トイレに行くときも一緒に行かなければならなかった。

定期的に服を全部脱がされて、何も危険がないことを確認されるなど、人としての尊厳はまったくない状態だったという。

その後、モスクを通り過ぎて、地下50メートルのトンネルに連れて行かれた。地下トンネルは、暗闇で、虫やネズミが這うような場所で、非常に少ない食料で、空腹と戦わなければならなかった。まさに地獄に下る様相だった。

暴力を振るわれ、肋骨が折れて、2ヶ月に間、助けがなければ立てない時期もあった。地下では、後にハマスに殺されることになる、ハーシュ・ゴールドバーグさんなど数人の人質と一緒だったという。

この1年半近くの間、地下の暗闇で、自分は一体なんなのかと問う日々だったという。何もない。全く何もない。ただ生きているだけなのである。自分とはなんなのかと、問う毎日だった。

家族もいない。もはや、家族があっての自分ではない。ただ自分がいるということなのである。自分は何なのか。

エリさんは、そこで、まず、自分が生きているということを見出したという。だれかで定義する自分ではなく、自分がいるということ、そのものに意味があるということである。そこにいるというだけで祝福なのだということである。

ユダヤ教の土台である聖書の創世記12:2には、神がアブラムに約束した次のようなことが書かれている。

主はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。(創世記12:1、2)

しかし、この状態でいったいどのようにして、祝福となることができるのか?この問いに対し、エリさんは、まず自分が存在しているということの祝福を自覚することが、他者への祝福のスタートラインになるとわかったと語っている。

絶望しかない地下トンネルでは、仲間とともに、なんでもいいから、感謝することを語り合ったという。過去を思い出しての感謝。小さなことを思い出して語り合う。互いの存在が、互いの祝福になったことを実感したという。

解放される前は、アロン・オヘルさんと一緒になり、父親のような存在となっていた。今年2月8日にエリさんが解放されると言われた際、そのリストにアロンさんの名前はなかった。

アロンさんは、パニックになり、泣き崩れたという。解放の喜びより、アロンさんのことが心配でならなかったと語る。*アロンさんは、最後に解放された20人の1人として解放されている。

そうして、エリさんは、解放された時に、妻のリアンさん(48)と、2人の娘、ノヤさん(16)と、ヤヘルさん(13)が、10月7日の時点でハマスに殺害されたこと、兄弟のヨッシさんは、拉致された後に殺害されたことを知ることになったのである。

しかし、エリさんが、そのことで、崩れてしまうことはなかった。

悩んでももう彼らは帰ってこない。ならば、自分が与えられた人生を精一杯生きていくことこそが、死んでしまった家族にとって最善だと考えている。

March 5, 2025. (White House/X)

エリさんは、解放後、ひと月にもならない3月5日、トランプ大統領に会った。その後、国連などさまざまなところで、証言し、残された人質が解放されるよう訴え続け、

人質の家族にとっての希望になった。回顧録も書いた。

 

そうした中、今、知り合った、セラピストのヤアラ・クリスピルさんと今はパートナーとなり、新たな関係に生きようとしている。2年前には、考えもしなかった新しい人生を歩み始めているということである。

www.cbsnews.com/news/freed-hamas-hostage-eli-sharabi-on-rebuilding-his-life-after-491-days-in-captivity/

www.jpost.com/israel-news/article-872114

www.ynetnews.com/article/h1sir00caeg

石のひとりごと

自分がいるということの意味、それだけでまずは祝福であることを自覚するという点に、感動を覚えた。

私たちはとかく、自分の価値を他者の中でどれだけ愛されているのか、どれだけ貢献しているのかなどで決めがちである。海外で多くを過ごした経験からすると、日本文化は特にその傾向が強いように思う。

人にどうみられるかが、非常に重要な文化である中、高齢者はできるだけ若見えを目指し、役に立たなくなるともはや不要な者になったような気がする。人の世話になることを、極端に恐れるのはそのせいかもしれない。

しかし、私たちは、創造主によって創造された。自分で生きているのではない。存在そのものがすでに祝福であるということなのである。

人の役に立っている、何か功績をあげてはじめて祝福になっていると自覚している限り、他者もそう見ていることになる。役に立たない人は祝福とはみなさなくなってしまう。

エリさんが言うように、自分がいるということの祝福を自覚することが、他者にとって祝福になる原点になるということなのである。その原点は、やはり創造主を知っていること、その救い主を知っていることによるのかもしれない。

またエリさんが、全てを失った後、後ろを見るのではなく、前を見ていくことこそが、失われた家族にとって一番良いことだと言っていることから、ダビデ王を思い出した。

ダビデ王は、人妻であるバテ・シェバとの関係、明確に罪と示された関係で生まれた子が病気になったとき、神に遠慮することなく、断食をして癒しを祈った。しかし、7日目にその子は死んでしまう。

するとダビデ王はさっさと断食をやめて、食事をとるのである。さすがに周囲は驚いたが、ダビデは次のように言った。

「子どもがまだ生きている時に私が断食をして泣いたのは、もしかすると、主が私をあわれみ、子どもが生きるかもしれない、と思ったからだ。

しかし今、子どもは死んでしまった。私はなぜ、断食をしなければならないのか。あの子をもう一度、呼び戻せるであろうか。私はあの子のところに行くだろうが、あの子は私のところに戻っては来ない。」第二サムエル12:22-23

こうした発想は、ホロコーストを経験したユダヤ人サバイバーの中にもみられる。ホロコーストサバイバーや、エリさんほどの大災難を受けた人がこの考え方で立ち上がっているということである。

無論、イスラエル人すべてがこんな考え方ができるわけもなく、苦しんでいる人は決して少なくない。しかし、エリさんの本がベストセラーになっていることからも、この生き方に感動する人も少なくないのだろう。私たちにとっても、将来の備えになるのではないかと思う。

エリさんのために、遺体で戻ってきた人質の家族たち、戦争で心身に障害を負ったイスラエル人たち、その家族たち。

深すぎる喪失の苦しみに苦しんでいるイスラエル人々のために、主にある自分の存在の祝福を発見して立ち上がっていけるようにと祈る。

アメリカ訪問のシリアのアル・シャラア大統領:アブラハム合意交渉はまだ時でない 2025.11.12

11月10日(月)、シリア暫定政権のシャラア大統領が、ホワイトハウスでトランプ大統領と会談した。

これまで長きにわたって、アメリカに敵対してきたシリアの大統領というだけでなく、少し前まで、元アルカイダ関係者で、国際テロリストとして、1000万ドル(15億円)の懸賞付き指名手配であったアフマド・アル・シャラア氏である。

それがホワイトハウスで、トランプ大統領と握手する姿は、まったく予想だにされない光景であった。

昨年、シリアでアル・シャラア大統領が、アサド政権を打倒すると、12月、トランプ大統領は、アル・シャラア大統領にかけられていた指名手配と、懸賞金を解除した。

アル・シャラア大統領は、今年、9月、60年ぶりに、シリア首脳として国連総会で演説。10月には、モスクワのクレムリンでプーチン大統領と会談した。

www.nytimes.com/2025/11/10/world/middleeast/syria-president-al-shara-trump-washington.html

この間に、トランプ大統領は、サウジアラビアで、アル・シャラア大統領と面会。シリアはもはや脅威ではなく、中東における同盟国になったと言っていた。また、先週には、シリアの首都ダマスカスに米軍を置くことをも示唆していた。アル・シャラア大統領は、シリアにおけるアメリカのIS掃討に参加すると表明したと伝えられている。

こうした流れの中、トランプ大統領は、アル・シャラア大統領をホワイトハウスに招くにあたり、シリアとイスラエルが、安全保障協定に合意すること、またその先には、シリアがアブラハム合意に加盟することも目標としていたと言われている。

しかし、昨年シリアが内戦になった時、イスラエルは、ヘルモン山やゴラン高原のシリア側領域に進軍してそのまま駐留を続けている。これらの地域は、シリアを見渡す地域である。アル・シャラア大統領は、この地域を返還するよう求めており、イスラエルとはまだ対立する立場である。

またシリアが関係を深めているトルコは、ネタニヤフ首相含むイスラエル人36人をジェノサイドの罪で指名手配するなど、イスラエルとの関係は最悪の状態にある。

www.timesofisrael.com/turkey-issues-arrest-warrants-for-netanyahu-other-israeli-leaders-over-genocide-in-gaza/

アル・シャラア大統領は、今はまだイスラエルと直接交渉する時期ではないとし、アブラハム合意への加盟についても否定した。しかし、水面下では、アメリカが今後も交渉を続けると伝えられている。

www.timesofisrael.com/after-landmark-meeting-trump-says-syria-will-be-very-successful-country-under-sharaa/

ネタニヤフ首相最側近ロン・ダーマー戦略大臣(54)辞任:与野党から称賛と感謝 2025.11.12

11月11日、2022年末に発足した、今のネタニヤフ政権で、戦略大臣として、ネタニヤフ首相の最側近とも言われてきた、ロン・ダーマー戦略大臣(54)が辞任を表明した。

今後は、ちょうどトランプ大統領にとっての義理の息子クシュナー氏のように、特使としての働きに移行する。ダーマー氏の後任的な働きは、現在ワシントンに駐留する、在米イスラエル大使のイェヒエル・ライター氏が引き継ぐことになる。

ダーマー氏が、今、辞任を決めたのは、ガザでの停戦が継続しており、イラン始めとする7つの戦線においても、それなりの平穏が続いているからである。

ダーマー氏は、政権発足時、2年の約束で閣僚入りしたが、その後、2023年10月7日に始まり、2年続いた危機的状況に対応して2回延長してきたとのこと。

辞任にあたり、ダーマー氏は、10月7日は、イスラエル史上最も暗い日だったと述べ、当時の政府の失策を認めたが、同時にその後の対応に始まり、7つの戦線(ガザ、西岸地区、ヒズボラ、イラク、シリア、イラク、イエメン)すべてと直面してきた2年の間、指導力を発揮したネタニヤフ首相を称賛。10月7日のことと共に、ネタニヤフ首相とその政府は、歴史に覚えられるだろうと語った。

ダーマー氏と協力してきたカッツ国防相は、同氏の貢献に感謝を表明。「ダーマー氏は、真のシオニストとして、国への深い愛と献身で働いてきたと称賛と感謝を表明した。強硬右派のベングヴィル氏、スモトリッチ氏も同様のコメントを出した。

野党代表のラピード氏は、保守的なダーマー氏との相違点はあるとしながらも、「彼がシオニストであり、愛国者であることを疑ったことはない。これまでの働きに感謝し、これからの歩みの祝福を祈る」と表明した。

多様なイスラエルの中で、与野党あらゆる方向から敬意を受けたダーマー氏。イスラエルの政治家たちに、最終的な一致点、何が大切なのかと示すことになったようである。

www.timesofisrael.com/resigning-as-minister-dermer-says-govt-will-be-remembered-for-both-oct-7-and-its-response/

ラファ地下トンネルのハマス200人追放で合意か:しかし受け入れる国なし 2025.11.12

ガザのイエローラインからイスラエル側の地下トンネルで足止めになっているハマス戦闘員など約200人について、アメリカとイスラエルの間で交渉が続けられている。

11月10日、トランプ大統領の義理の息子であり最側近の1人であるクシュナー氏が、イスラエルに来て、この問題を含め、今後のハマスの武装解除、ガザの非武装化などについて、話し合いが行われた。

エルサレムポストによると、結局、ガザからハマスを一掃するという根本的な課題の一部として、イスラエルがかなり妥協する形で、200人を解放することでアメリカと合意したとのこと。

しかし、問題は、その200人を受け入れる国が今のところ、一つもないことである。

www.jpost.com/israel-news/article-873518

石のひとりごと

今現在もなお、イスラエル軍が駐留する、まさにその足下深いトンネルで立ち往生の、おそらくは若者の200人。脱出しても、受け入れてくれる国がないという。

この中で、ハマスに従うことに疑問を持つ者はいないだろうか。暗闇の中で目が開かれるように。また、彼ら美限界がきて、逆にまたイスラエルが非難されることがないよう、早く最善の解決が見出せるようにと思う。

ガリラヤ湖水位危機的低下:世界初・淡水のガリラヤ湖に淡水化した海水の注入開始 2025.11.12

ガリラヤ湖の水位は、現在、海面下213.33メートルで、危険レベルからわずか13センチ上という危機的水位になっている。

少し前になるが、10月23日、イスラエルの水道局は、水不足傾向が続くガリラヤ湖に、静かに淡水化した海水の注入を開始していた。

これにより、水位は、0.5センチ上昇した。今後毎月0.5センチ上昇させる計画とのこと。

淡水化した水は、ツァルモン川から注入され、ガリラヤ湖から北西4キロ地点にある、干上がっていた、エイン・ラピードの湧水に流し込んで、湧水を復活させて、ガリラヤ湖に流れ込むようになっている。

注入パイプは2本あるところ、現時点はまだ1本しか使われていない。必要に応じて注入量を増やせる形になっている。

しかし、淡水化したとはいえ、淡水湖に海水を注入するのは、文字通り世界で最初である。このことで、ガリラヤ湖の塩分量が減り、そこから死海へ流れる水の変化により、生態系に影響を与えるのではないかとの懸念もあった。しかし、科学者の実験により、その心配はないとの判断になったとのこと。

このプロジェクトは、2013年と2018年に、ガリラヤ湖が深刻な水不足に陥ったことで、飲料水にも危機が及んだため、開発が急がれた。

イスラエルではすでに、人が飲料水として利用できるまで、海水を淡水化することに成功している。空気から水を生成するスタートアップ社も登場している。

なお、イスラエルでは、来年の降水量は、通年に80%と推測しており、2万ドュナムの農業地で水が不足すると予想されている。こうした技術が活躍することになる。

www.timesofisrael.com/in-world-first-israel-begins-pumping-desalinated-water-into-depleted-sea-of-galilee/

イランでこれまでにない深刻な旱魃:現政権存続の危機か 2025.11.12

イランの危機的旱魃

イランは数十年前から警告されてきたが、ここ6年はずっと深刻な水不足が続いていた。BBCによると、この秋は、前例にないほどの旱魃(降雨量が昨年から92%減)に見舞われている。

特に首都テヘラン(人口約1400万人)では、ダムの貯水量が3%以下にまで干上がって、貯水池がほぼ空となっており、政府は、市民に節水を呼びかけている。まもなく、夜から始まって断水を余儀なくされるとみられる。

ペゼシュキアン大統領は、もし今後も雨が降らなかったら、水を配給制にしなければならなくなるが、それすらできなくなったら、市民はテヘランから避難を余儀なくされるかもしれないとまで述べた。

しかし、イランの旱魃には、インフラの古さ(100年前製造)と、今年6月のイスラエルを攻撃した際、その反撃で攻撃されたテヘラン北部では、洪水になっており、重要な水インフラが破壊された可能性もある。

www.bbc.com/news/articles/cy4p2yzmem0o

イランの現政権を支持する市民は少ないと言われているが、この旱魃でいよいよ政権崩壊になる可能性もある。

しかし、それでもイランは、今もイスラエルとの対立姿勢を崩していない。11月4日、テヘランでは、1979年にイランがアメリカ大使館を占拠し、400日間人質をとった事件から46年を記念する集会が行われ、市民たちが旧アメリカ大使館前に集まって、反米を叫んでいた。

www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20251104_18/

また青い服の人形2体を首からぶら下げて、「Down with Israel(イスラエルと共に滅びよ)」と書いた掲示板を掲げていた。

さらに、Times of Israelによると、イランは、高度なミサイルの備蓄回復を図っていると発表した。いかに危機的旱魃でも、イランの姿勢に変わりはないということである。

現政権打倒なるか?2ヶ月前に政権打倒と引き換えに水支援を呼びかけたネタニヤフ首相

ネタニヤフ首相は、この夏、イラン国民に対し、10月、11月には、イランで旱魃が危機的になると警告し、現政権を打倒するなら、水不足への解決を提供すると呼びかけていた。

Times of Israelが、イスラエル当局の情報として、伝えたところによると、イスラエルは、トランプ大統領の任期が終前に、現政権を転覆させることを目標にしているとのこと。

石のひとりごと

イランで大旱魃になる中、イスラエルは淡水化技術に成功するという、なんとも皮肉な状況である。

思うに、イスラエルに敵対することでは苦難がくるが、イスラエルと和平を結べば、問題の解決がすぐにも与えられるという状況が、まるで絵に描いたように示されている。

イラン人の中には優れた人も多く、現政権に反発する人の方が多いと聞く。イランの回復のためにも、シリアのように、今の強硬なイスラム政権からより寛大な政権に変化が起こることを祈る。

www.timesofisrael.com/report-senior-official-says-israel-aims-to-topple-iranian-regime-by-end-of-trumps-term/