10月7日を前に:ガザ北部で空爆・レバノンでヒズボラ440人死亡・イラクからのドローンでイスラエル兵2人死亡 2024.10.6

10月6日のベイルート攻撃 (Photo by ETIENNE TORBEY / AFP)

時が経つのは本当に早い。明日は、ガザ国境でハマスが雪崩れ込んで残虐にイスラエル人1200人を殺害、251人を拉致してからも1年になる。

1)ガザ北部への空爆も

ガザではまだ激しい戦闘が続いており、昨夜もガザ北部への空爆が報告された。しかし、ガザにいる約100人の人質は、まだみつかっていない。

シンワルもみつかっていない。(イスラエル軍は、シンワルの居場所を知っているが、北部との関係で今は保留にしているだけという説もある)

2)レバノンでヒズボラ440人死亡・ベイルート攻撃続く

レバノン南部へ入ったイスラエル軍は、戦死者を9人出しながらも、ヒズボラ440人を殺害した。南部国境だけでなく、ベイルートでの攻撃も続いている。イスラエルは、さらにレバノン市民に避難を警告しており、攻撃は拡大する様相にある。

レバノンは、イスラエルが救急車や病院を標的にしていると非難している。レバノン保健省によると、これまでに、9つの病院が標的になり、南レバノンの病院4つは閉鎖となった。45の医療センターが被害を受けた。また、救急隊員97人が死亡。199人が負傷したとのこと。

イスラエルは、ハマスと同様、ヒズボラも、医療施設が司令塔になっており、急車で武器や戦闘員を移動させていると主張している。しかし、ややこしいのは、ヒズボラが、本当に医療従事者であるという点である。

ヒズボラを殺せば、医療従事者が死ぬことになるので、レバノンのいうことも全くの嘘ではないのである。しかし、イスラエルにとってはヒズボラなのである。

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また、イスラエルは、ヒズボラのトンネルやインフラの破壊を継続している。第98師団は、南レバノンのイスラエル国境からわずか250メートルの地下にヒズボラの居住も可能なインフラを発見。

ヒズボラのエリート、ラドワン部隊の軍事拠点であったらしく、多数の武器のほか、シャワー室や、キッチンと備蓄食料などの生活施設もみつかった。国境からわずか250メートルである。まさにヒズボラはイスラエルへ侵攻する準備を進めていたということである。

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3)イラクからのドローンでイスラエル兵2人死亡・24人負傷

3日早朝、イラクにいるイラン傀儡民兵組織が、イスラエルのゴラン高原に向けて爆発物を搭載したドローンを発射した。

1機目は迎撃したが、2機目は数分後だったため察知できず、サイレンがならないまま、ゴラン高原北部の基地に着弾した。

これにより、イスラエル兵2人が死亡。24人が負傷した。このうち2人は重傷である。死亡した2人は以下の2人。2人とも19歳とのことで、もはや泣くしかない・・

ダニエル・アビブ・ハイム・ソファー軍曹(19)、タル・ドロル伍長(19)*ドロル伍長はITのスペシャリスト

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石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。