西ガリラヤ市街地にミサイル着弾 2013.8.23

22日午後(日本時間夜)、レバノンから4発のカチューシャ・ロケットがイスラエルへ発射された。迎撃ミサイルが4発のうち2発は撃ち落としたが、2発は、西ガリラヤ地方の市街地に着弾した。

ロケット弾1発は、ホロコースト生存者のゲストハウス・「シェベイ・ツイオン」(ドイツ人クリスチャン運営)のキッチンを直撃していた。幸いだれもいなかったので負傷者はなし。破壊については、もっとひどくなってもおかしくなかったと専門家が述べている。もう一発はナハリヤ近郊に着弾していた。

今回、西ガリラヤの他、アッコやナハリヤでも2006年のレバノン戦争以来、7年ぶりにサイレンが鳴り響いた。突然のサイレンでショックに陥った人が3人、14才の少女があわてて逃げる時にころんで負傷した。

これを受けて、イスラエル軍は今朝(日本時間強午後)、レバノンのベイルート南部を空爆した。ネタニヤフ首相は、攻撃してくるものには、必ず攻撃仕返すと言っている。

<犯行はスンニ派聖戦主義グループ>

ロケット弾は、スンニ派の居住地、レバノンのシドン南部から発射されていた。犯行は、ヒズボラではなく、アルカイダ系スンニ派の聖戦主義グループである。

彼らはイスラエルは無論のことヒズボラも敵視している。今回の攻撃は、ヒズボラ、イスラエル、またレバノン軍を紛争へと挑発することが目的だったと考えられている。

<迎撃ミサイルがなぜ2発も迎撃しそこねたか?>

これについては調査中である。ミサイル技術があがっている可能性がある。イスラエルは北部だけでなく、先週、ハデラ近郊にも迎撃ミサイルを配置している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

コメントを残す

*