緊急・イスラエル人の両親・子供の目前で射殺 2015.10.2

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4706203,00.html

木曜夜9時ごろ、西岸地区ナブルス近郊の入植地イタマル付近で、イスラエル人の走行車が銃撃され、エイタンとナアマ・ヘンキンさん夫妻(共に30歳代)が、死亡した。

同乗していたエンキンさん夫妻の4人の子供たち(9才、7才、4才、4ヶ月)は無傷だったが、ショックで手当を受けている。

救急隊と治安部隊がかけつけた時、車は路上で停止していた。ヘンキンさん夫妻は上半身に銃弾を受けており、その場で死亡が確認された。その両親の遺体とともに、4人の子供たちは車の中にいたということである。

Yネットによると、ハマスはこのテロ行為を、「勇気ある抵抗運動だ。」と賞賛するコメントを出し、これからもイスラエルとの闘争を続けると言っている。

この直後、付近ではパレスチナ・ナンバーの車に石が投げつけられ、運転していた女性が軽傷を負った。怒ったユダヤ人によるものとみられている。

現在、イスラエル軍が地域をテロリスト逮捕のため、付近を大規模に捜索している。また、暴力のエスカレートを防ぐため、木曜深夜からは、周辺地域に4部隊を派遣している。

リブリン大統領に続いてネタニヤフ首相も「ショッキングなテロ」とコメントし、「治安の確保のためにどうすればいいか、総参謀総長たちと協議する。」と語った。

<ネタニヤフ首相への皮肉な応答>

このテロ事件は、ネタニヤフ首相が、国連総会でパレスチナ人にむけて、「お互いを認め合う2国家2民族(つまり土地を分ける)を望んでいる。無条件に交渉に応じる用意がある。」と訴えた直後だった。

これに先立つ昨日、アッバス議長は、国連でのスピーチの中で、「イスラエルは(入植地を拡大し続けるなどして)オスロ合意に反することばかりする。だからこちらも約束を守る必要はないと考える。」と言った。

ネタニヤフ首相は、この発言が、テロを増長する結果になるとコメントしていた。その通りになったため、イスラエル国内からは「テロはアッバス議長のせいだ。」との声が相次いでいる。

*西岸地区では、最近、投石テロとともに、こうした銃撃テロも散発している。日本大使館からは今日、西岸地区と東エルサレムへの立ち入りについて、注意喚起が出されたところである。

<とりなし>

暴力の応酬のエスカレートがとどめられるように。今後どう対処するのか、ネタニヤフ首相と閣僚たちを覚えて。

両親を突然失った幼い子供たち4人を覚えるとともに、西岸地区の入植地の住民、治安部隊兵士たち、また反撃にでるかもしれないユダヤ過激派の動きを覚えて。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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