明日から過ぎ越し 2016.4.21

イスラエルでは、明日22日日没(日本時間23日午前1-2時ごろ)から過ぎ越しの夕食(セデル)となり、29日まで種無しパンの祭りの週となる。

時差はあるが、ロシアからアメリカ、オーストラリアなど、世界中どこでもユダヤ人家庭なら、22日日没から、セデルを祝って出エジプトに思いを馳せる。セデルには家族、親族、また身寄りのない友人などが招かれる。日本で言えばお正月と思ってもらえばよい。

ヘブロンでの銃撃により、故殺罪で起訴された兵士も、レイプで収監されているカツァブ元大統領も、一時帰宅が赦され、家族とともにセデルの時を持つ。

長期休暇を利用して海外に出るイスラエル人は35万人と推察されている。テロが続くトルコだが、イスラエル人の多くがイスタンブール経由で第三国に出るという。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4792309,00.html

<エルサレムの治安体制>

今年は、過ぎ越しの祭りと、東方教会(正教会)のイースター週(22日から5月1日)が重なっている。このため、今週末から、エルサレム旧市街は、ユダヤ人とクリスチャン(地元民・観光客)で大混雑となる。

そのエルサレムで、18日、バスの爆破テロがあったこともあり、治安部隊は、エルサレム市内だけで、様々な特殊部隊を含む3500人体制で、旧市街を中心に、警備にあたることになっている。

最も大勢が旧市街に押し寄せる日は、25日(火曜)朝、嘆きの壁で行われるブリカット・コハニム(祭司の祝福)と、4月30日(土)に、聖墳墓教会で行われる東方教会(ギリシャ正教など)の復活・聖なる炎の祭典とみられている。

www.jpost.com/Israel-News/Police-finalize-security-preparations-for-Passover-in-Jerusalems-Old-City-451899

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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