強気のイラン:ジュネーブ合意の兆しなし 2013.11.22

21日からジュネーブで、イランと6カ国の直接交渉が始まった。2日めが終わった時点で、この件に関する報道はまだほとんどなく、合意に至る兆しも今のところまだないもよう。

その原因として、イランが「ウランの濃縮を継続できないならば、合意はない。」と言っていることがあげられている。交渉は今日(日本時間明日朝)最終日の予定。

<イランの最高指導者ハメネイ師登場>

ジュネーブでの交渉初日、イランのハメネイ師が、イランのテレビを通して公の場に現れ、「イランは核開発の権利を一文字も放棄しない。交渉担当には、この条件は遵守してもらう。」と語った。

また、イスラエルについて「一部の閣僚は人間とはいえない。動物のようだ。イスラエルは、武力によってあらわれた。力による国は滅びる。イスラエルは、全滅する運命にある。」と言った。

<ベイルートのイラン大使館自爆テロでもイスラエル非難>

ジュネーブでの交渉が始まる前日の19日、レバノンのベイルートでは、イランの大使館前で、2つの自爆テロがあった。爆発は付近の車10台を炎上させるほどの大爆発だった。このテロで35人が死亡。イランの外交官1人も死亡した。

イランは、まだ事件発生間もないうちに、すかさずイスラエルの犯行だと非難した。しかし、これについては後に、シリアのスンニ派過激派グループが犯行声明を出している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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