執念!? ケリー国務長官再びイスラエルへ 2013.7.7

3回もイスラエルとパレスチナ自治政府を往復するシャトル外交を展開したケリー国務長官が、今週末、またイスラエルに戻ってくる予定である。

ケリー国務長官は先週日曜6月30日に帰国したが、その後、ケリー氏のシニア・アドバイザーが残って、イスラエルとパレスチナを往復して、交渉を続けていたもよう。交渉は、イスラエル側はツィッピー・リブニ法務相、パレスチナ側はエレカット交渉担当大臣で行われている。

ロンドンのアラビア語新聞によると(イスラエルは情報を公開していないため)、パレスチナとの直接交渉開始の条件として、イスラエルが次の3点を実行するように、圧力がかけられている。

①主要入植地以外のユダヤ人向け家屋建設を停止する
②6ヶ月以内にパレスチナ人の囚人(オスロ以前)103人を解放する
③西岸地区のC地域(イスラエル管理地域)内にパレスチナ人の経済活性化のための施設を建設する。

エジプトやシリアの政変を棚にあげての中東外交政策だが、アメリカはイスラエルとパレスチナの和平が、中東全体にポジティブなインパクトがあると考えている。はたしてうまくいくかどうか・・。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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