和平交渉再開、その後 2013.7.26

イスラエルとパレスチナのワシントンでの和平交渉だが、イスラエルからは、来週火曜、30日にワシントンで第一回の会議を行うとの発表があった。しかし、パレスチナ側は、まだワシントンに行くとは決めていないと言っている。

ネタニヤフ首相は、パレスチナ人の囚人82人の釈放についての法案を通す(つまりは賛成する)かどうかを日曜日の閣議で投票し、決めると発表している。

パレスチナ側は、その結果をみて、実際にイスラエルが囚人を釈放することが明らかになれば、ワシントンでの交渉に向かうと言っている。

ニュースによれば、囚人の家族が涙ながらに釈放を訴えており、まるで釈放をしぶるイスラエルが悪者のように見える。しかし、これらの囚人は、皆イスラエル人を殺傷した者たちである。

いわば、東京でサリン事件をおこしたオウムの犯人を、悔い改めがないまま、釈放するのと同じであることを知っておくべきである。

<イスラエル国内でテロか犯罪かの事件相次ぐ>

昨日は、エルサレム市内で、イスラエル人が、公園のトイレなどでナイフに刺される事件が2件あった。犯人はまだ捕まっていない。

また、ダマスカス門周辺で、イスラエルのバスにアラブ人が投石する事件が2回あり、イスラエル人が計15人負傷した。また、路上で車が突然爆発炎上し、中にいた2人が死亡した。犯罪かテロかはまだ不明である。

不穏な事件が相次いでいるが、イスラエル人らは、「こういうことには慣れている」と、ほとんど気にしていないようである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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