南北でロケット弾?着弾、西岸地区でパレスチナ人の暴動再発 2013.4.3

防衛費削減の話が出ているが、現実的にそれが可能なのかという状況になっている。

<ゴラン高原中部に着弾、反撃>

2日、北部ではシリアから再びゴラン高原に迫撃砲が着弾。負傷者、物的被害もなかったが、イスラエル軍はシリアに向けて報復の反撃を行った。

最近、こうしたシリアからの砲撃、反撃という事件が何度か発生。反政府勢力がイスラエルとの国境付近を制覇しはじめており、国境付近は緊張が高まっている。2日、就任したばかりのヤアロン新国防相も、まずは北部国境を視察した。

人権保護団体の発表によると、シリアでは3月だけで6000人が死亡。内戦始まって以来最悪を記録した。

<ガザからも着弾、ガザ空爆>

2日、ガザからも朝と夕にエシュコル地方へロケット弾が着弾。物的被害はなかったが、住民の精神的な被害は大きい。イスラエル空軍は、昨年11月以来となるガザへの空爆を行った。

<西岸地区・東エルサレムで暴動>

最近、パレスチナ人たちが理由をみつけてはイスラエル軍と衝突している。3日、イスラエルの刑務所で終身刑に服役していたパレスチナ人テロリストが、イスラエルの病院で癌のため死亡。

アッバス議長が、イスラエルが手遅れになるまで放っておいたとして、「この囚人の死の責任はネタニヤフ首相にある」と言った。これを受けて、西岸地区各地、東エルサレムでも投石などの暴力を伴う反イスラエルデモが発生した。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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