医療従事者が4回目ワクチン接種ボランティア 2021.12.28

Professor Jacov Lavee receives a fourth dose of Pfizer-BioNTech COVID-19 vaccine, at Sheba Medical Center in Ramat Gan, Israel, Monday, Dec. 27, 2021 (AP Photo/Tsafrir Abayov)

イスラエルは世界に先立ち、全国民への4回目接種を検討し、政府は開始にゴーサインを出していた。ところが、保健省のコロナ担当アシュ氏が、これを直ちには行わず、もう少し様子を見るとして、承認しなかった。

しかし、上記のように、ベネット首相は、ワクチンを命と経済を守る鍵としている。27日、コロナ中核病院のシェバ医療センターの医療従事者が、ボランティアで、4回目接種を、テストとして受ける様子が報じられた。

これは、イスラエルだけでなく、世界でも最初ということになる。4回目接種を受けたのは、シェバ・ホスピタルの心臓外科医のヤコブ・ラビー教授であった。

まだ十分な検証が終わっていないのに接種を受けることは勇気がいるだろう。教授は4回目摂取に踏み切った理由について、まず自分を保護すること、人に感染させないこと、と語っている。この日、ラビー教授を含め、健康な医療従事者150人が、ファイザーのワクチン4回目の接種を終えた。シェバ医療センターでは、今後6000人への4回目接種を予定しているとのこと。

ワクチン4回目を受けた人については、その後の抗体の増え方など、詳しいデータとして世界に発信されていくことになる。よくも悪くも、いわばボランティアでの人体実験台ということである。以下は、ラビー教授たちを取材したニューヨークタイムスより。

www.timesofisrael.com/israeli-heart-surgeon-is-worlds-1st-healthy-person-to-get-4th-dose-in-trial/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。