北部:ガリラヤ湖にISのミサイル着弾 2018.7.26

シリア軍と反政府勢力の戦闘が、イスラエルとの国境付近で繰り広げられているのに合わせて、イスラエル北部にとばっちりが続いている。

昨日、ロシア製シリア軍の戦闘機が、イスラエル領内2キロにまで達して、パトリオット迎撃ミサイルに撃墜された。戦闘機は、反政府勢力を攻撃する中、あやまってイスラエル領内に入ったものとみられている。

戦闘機は、その後シリア南西部IS支配域に墜落。ISは、手足がなく黒焦げになったパイロットとみられる遺体と金属の破片を、墜落機だとして公表した。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5316914,00.html

この翌日の25日午後、ガリラヤ地方で、シリアから発射されたロケット弾2発が、ガリラヤ湖に着弾。目撃者の証言によると、ロケット弾は湖岸から50メートルほどで、1発は爆発。もう1発はそのまま水中に直進していった。

ガリラヤ湖には、国内外からの旅行者が大勢いたが、負傷者も物損もなかった。今回、警報はなったが、迎撃ミサイルは作動しなかった。

www.timesofisrael.com/idf-shells-southern-syria-in-response-to-errant-rocket-fire-at-golan/

イスラエルは、ロケット弾が発射されたシリア南西部に空爆を行った。

<ロケット弾はIS>

湖面に沈んだ破片の捜索が行われたが、今の所発見されていない。作業は今日、再開される予定。

調べによると、ロケット弾は、ヤルムク地方の三角地帯(ゴラン高原南東で、イスラエルとヨルダンの国境に囲まれた地域)を支配するISが、シリア軍に対して発射したものが、イスラエル領内に入ったものとみられている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。