世界をとりなす:リック・ライディング牧師インタビュー 2017.4.16

シリアで、アメリカとロシアが睨みあう一方、トランプ大統領は、北朝鮮への単独軍事行動もありうると表明しつつ、高い攻撃能力のある空母を朝鮮半島周辺へ派遣。

対する北朝鮮は、アメリカへの対抗意識をむき出しに、核兵器の使用もにおわせながら、15日、平壌で、最新兵器をオンパレードした。中東と北朝鮮、同時進行で、世界大戦になるかのような危機的状況になっている。

www.bbc.com/news/world-asia-39607343

この状況について、エルサレムで、24/7国際的な祈りの家スカット・ハレルを導き、地中海、中東諸国に祈りのネットワークを持つリック・ライディング牧師に聖書的な理解についてお聞きした。

ライディング師によると、ライディング師自身だけでなく、世界のとりなしのリーダーたちが主から示されていることは、「まだ時ではない。」ということだった。

現在、シリア情勢も北朝鮮情勢も、世界をまきこむ大戦争になるかのように緊迫しているが、おそらくここ数ヶ月の間に、落ち着くだろうということである。だから、主が今、とりなし手に望まれていることは、「あわれみの窓」が上がるように祈ることだと語る。

私たちは「今が時ではない」と聞けば、安心して祈らなくなってしまうが、そうではないとライディング師。祈らなければ、時ではないときに、戦争になってしまう可能性もある。

サタンは、時に神の計画が時期尚早に起こってしまい、失敗させるといった手口も使う。ダニエルのように、私たちも、先が示されたからこそ、それが実現するように祈る。これがとりなしである。

ライディング師らは、2014年、ISISが頭角してきた時に、神殿の丘の上に黒い龍がいるのを見たという。その足が地につけば、世界は大戦争になると思われた。同時に「(主の)あわれみの窓(Windows of mercy)」が、下がりつつあるのが見えた。

しかし、この時、はっきりと「まだ時ではない」と示された。下がりつつあった憐れみの窓が上がるように祈るよう導かれたという。

ライディング師は、「黙示録10:6に、「もはや時が伸ばされることはない」とあるように、確かに最終的には大戦争が来ることは避けられない。その時には、憐れみの窓が上がるようにと祈ることはない。

しかし、”もはや”という言葉から、その時までに、何度か危機的なことがある中で、時が伸ばされたという出来事があるということを示していると語る。

今回もかなり緊迫はしているが、主ははっきりと「時ではない」と語られた。だから今は、慌てずに、「あわれみの窓」が上がり続けるようとりなす時だと教える。

また、現在、ロシアとイラン、トルコが接近している。確かにエゼキエル書38,39章の舞台設定が整いつつあるようだが、これもまだ時ではない。今は、これらの国々の結びつきが、妨害されるように祈ることも重要だと教える。

<子供、若者たちへのあわれみ>

ではなぜ「憐れみの窓」が開かれて、時が伸ばされるのか。ライディング師は、数年前に、シリアの瓦礫の下から、小さな若い芽がいっぱいでているビジョンを見たという。

これは、シリアなど中東で艱難にあっている子供達、若者たちが育つためだと受け取っている。将来、本当に戦争の時が来た時の備えである。主の時が伸ばされるのは、このためだとライディング師。

サタンは、その若枝をつみとってしまうために、戦争を起こそうとしているが、それをまだ今は伸ばされるよう祈ることがとりなしのポイントである。

地中海や中東諸国に祈りの家のネットワークを持つライディング師によると、中東諸国から、イスラム教徒たちが直接夢で主に出会うといったレポートを受け取っている。子供達も国のための祈りに参加しているという。

最後に今この時のイスラエルのためのとりなしはどうするのか聞いた。ライディング師は、北、南、そして地中海のすべての国境が守られるように祈ること。

またエジプト、ヨルダンが守られることはイスラエルにとっても重要であると語る。それらの国々が守られるよう、とりなしが必要である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

1 comments

コメントを残す

*