ワクチン4回目60歳以上で開始:内服薬パクスロビド投与開始 2022.1.4

スクリーンショットhttps://www.france24.com/en/middle-east/20220103-israeli-pm-says-over-60s-and-healthcare-workers-to-get-4th-covid-19-vaccine

4回目ワクチン接種60歳以上で開始

イスラエルでは、医療従事者と高齢者でハイリスクの人々への4回目ワクチン接種を開始していたが、ベネット首相が9日の会見で、その範囲を60歳以上のすべての市民に拡大すると発表。その翌日から対象者が接種に殺到している。

Times of Israelによると、3日の時点で1万8000人が、4回目接種を受けたが、予約は、9万5000人分入っているとのこと。これまでワクチンを拒否していた人も接種を受けはじめており、ベネット首相はその点について高く評価すると語った。

保健省によると、現時点で、イスラエルの総人口950万人のうち、3回接種を終えている人は430万人。1回だけの人も含めると、人口の3分の2がワクチン接種を受けている。

www.timesofisrael.com/tens-of-thousands-race-for-fourth-covid-shot-as-israeli-campaign-blazes-ahead/

ファイザー内服薬投与開始

イスラエルは、ファイザーのコロナ治療薬パクスロビドを、早々と購入していたが、3日、コロナ感染初期の患者約5-10人への投与を開始した。

投与を受けた一人、エルサレム在住のシムハ・ニューマークさん(32)は、イスラエルで最初の投与者になると聞いて、うれしかったと語っている。

オーラ・ローゼンバーグさんは、基礎疾患があり、コロナに感染した時は、入院を余儀なくされるのではと非常に不安だったという。新薬への不安がないわけではないが、この薬が、コロナを乗り越えるという希望になっていると語っている。

ファイザーのパクスロビドは、2万錠が12月30日に到着。2日、保健省が緊急の承認を出していた。ファイザーとは、さらに、10万錠の契約をしているとのこと。投与は12歳以上になる。

FDAが、発症して3日以内の軽症者2250人に投与したところ、入院したのは1%(プラセボは6.5%)で、30日経過後も死者は出ていない。総じて、89%で重症化して入院するのを防いだとの結果になっている。

イスラエルでは、2日、メルク社のコロナ内服薬、モルヌピラビルも承認。すでに購入も済ませて、ここ数日の間に入荷するみこみとなっている。

www.timesofisrael.com/first-patients-in-israel-receive-pfizers-coronavirus-fighting-pill/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。