ロシア、イラン、トルコが合意:シリアに4安全地帯設置へ 2017.5.8

4日、ロシア、イラン、トルコの首脳が、カザフスタンのアスタナに集まり、シリア内戦解決に向けて、4つの安全地帯を設ける方向で合意に署名し、6日、6ヶ月の予定で開始した(実際に開始したかどうかは未確認)。

安全地帯は、イドリブ県やアレッポ周辺などの激戦地域の近くで、4つとも反政府勢力エリアに指定されているが、3国は6月4日までに、正式な境界線を策定することになっている。

安全地帯とは、上空をいかなる戦闘機も飛行せず、原則として戦闘が行われない地域のことで、難民となった市民たちが避難できる場所のことである。

しかし、これまでの停戦協定と同様、ISISやアルカイダなどの過激派に対する攻撃は続行される上、保証国となるのが、すでにシリアで残虐な行為を行っているイランであるため、どこまで実効力があるのかは疑問視されている。

反政府勢力は、これに同意しないと言っている。

www.bbc.com/news/world-middle-east-39830307

<ロシア、イラン、トルコ>

この案はロシアが、シリア政府側代表として提言し、反政府勢力側代表としてトルコが合意。それをイランが、保障するという形となっている。

アメリカはここに加わっていないが、安全地帯の設立は、トランプ大統領も提案していたことでもあり、この会議に先立つ2日、ロシアのプーチン大統領はトランプ大統領が電話会談を行っている。

ロシア、イラン、トルコ、といえば、エゼキエル38章を思い出させる3国。今後のこの3国の動きが注目される。

<トランプ大統領の執念!?:アフガニスタンのISIS主謀者死亡か>

トランプ大統領がISISの撃滅に置く優先度は高い。先月モアブという最大爆弾をアフガニスタンで使用し、ISIS戦闘員少なくとも36人が死亡している。

アフガニスタン国内では、アメリカ軍の動きが活発になっていると伝えられていたが、8日、アフガニスタンISISのトップと目されるアブドゥル・ハシブが死亡したと伝えられた。

www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/229269

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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