ヨルダン議会が政府へ最後通告 2014.3.13

月曜、イスラエルとヨルダンの国境アレンビー・ブリッジの検問所で、ヨルダンの裁判官が、イスラエル兵に射殺された。

これを受けて、ヨルダン議会は、来週火曜火曜までにイスラエルへの報復処置を実施することを要求。もし実施されない場合は、政府を打倒するとの最後通告を行った。

ヨルダン紙によると、ヨルダン議会が要求しているのは、イスラエルの駐ヨルダン大使を追放し、イスラエルに収監されているヨルダン人テロリスト(1997年にイスラエルで女児7人を殺害)アフマド・ダカメシュを釈放させること。

この件については、ヨルダン政府とイスラエルの外務相が協議を行っており、ヨルダンもイスラエルも関係の悪化は望んでいないということでは一致している。
事件そのものについては、イスラエルとヨルダンで詳しい調査が行われている。イスラエルの調査ではおおむね以下の通り。

ヨルダン人裁判官(西岸地区ナブルス出身のパレスチナ人)が「アラー・アクバル」と叫びながら、イスラエル兵の銃を奪おうとした。そのため兵士が足に向かって発砲。それでも金属棒をもって襲ってきたため、防衛が必要と判断し射殺した。

ネタニヤフ首相は、遺憾の意を表明している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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