パレスチナ国連問題再び 2012.8.5

昨年9月、パレスチナ自治政府は、国連安保理に対し、PLO(パレスチナ解放機構)の名目による国連の団体オブザーバーの立場から、パレスチナという国名による加盟国として、国連に加えられるよう安保理に要請を出した。

これについて安保理は、地域の安定化につながらないとして、採択せず保留にしたままである。これに対し、パレスチナ自治政府は、今年9月、別の切り口から再び国連にチャレンジする方針を明らかにした。

今年は、国連に対して、”国連の団体オブザーバー”から”国連の非加盟国オブザーバー”にアップグレードするよう、国連総会に要請する。同じオブザーバーでも、”団体”から”国”としての国際的な認識を得ることになる。

実際には、事務総会で何が決まっても実行力はないのだが、パレスチナが”国”であるとの認識が定着してくれば、安保理もパレスチナを加盟国として認めざるを得ない状況が生まれるとのねらいがある。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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