ネタニヤフ首相一家ワシントンへ出発(UAE/バーレーンとの国交署名)2020.9.14

ワシントンDCへ出発するネタニヤフ首相夫妻 出展:GPO

UAEとバーレーンが、イスラエルとの国交正常化で合意し、その署名式が、15日、アメリカのホワイトハウスで行われることとなった。このため、14日夜、ネタニヤフ首相夫妻は、子供たちを連れて、ワシントンへ飛びだった。

ネタニヤフ首相は、マスコミに取り囲まれたくないとの理由で、家族だけの専用機を利用すると言っていたのだが、国民が苦しんで居るこの時期に、あまりに費用がかさばるとのバッシングを受けて、通常の飛行機に変えるという一件もあった。

確かに、UAEとバーレーンがイスラエルとの国交を樹立することは、歴史的である。しかし、イスラエル国民は確かに今、それどころではない状況にある。

アメリカも同様で、まだコロナの感染拡大はダントツ世界一である。その上、BLM(ブラックライブスマター)のデモや、カリフォルニアの史上最悪で、まだ消火の気配がない山火事など、アメリカ国民も、それどころではない状況に置かれている。

それぞれの国民とは切り離されたような状況で、この歴史的な署名が行われるということである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。