シャブオット(五旬節) 2013.5.14

今年もシャブオットが今日14日日没から始まる。シャブオットは7週の祭りとも言われ、過越しの安息日から数えて7週、つまり50日目を記念する。イスラエルでは国民の祝日となり安息日に準ずる祭日となる。

シャブオットはちょうどイスラエル人がエジプトを出てシナイ山で十戒(律法による契約)を受け取った日。シナゴグでは、今夜は朝まで夜を徹しての聖書の学びが行われ、15日は夜明け前から嘆きの壁やシナゴグで祈りが捧げられる。

新訳聖書には、この日に集まって祈っていた弟子たちに聖霊が下ったと記録されている。そのため、キリスト教ではペンテコステ(50のギリシャ語)と呼ばれる。聖書の約束通り、文字ではなく、心に律法が書き記されたことを記念する大事な日である。

今年も15日、エルサレム郊外のヤド・ハシモナでは全国のメシアニック・ジューたちが集まって集会を行う。

<初穂を捧げる>

シャブオットでは、ファースト・フルーツ、すなわち最初にとれた収穫を神殿に捧げる日でもある(レビ記23:15-21)。現在、神殿はないが、シナゴグやキブツなどでは、実った野菜やフルーツをもって、皆で共に主に感謝する時を持つ。

ネタニヤフ首相にも子供たちから、イスラエルのファースト・フルーツが届けられた。首相は「最もよいファースト・フルーツは君たちだ。」と笑顔で感謝を述べた。

またこの日、チーズを中心とする乳製品を食べる習慣がある。市場には様々なチーズケーキやチーズのブレッカスが売られている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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