ケリー国務長官の”シャトル外交” 2013.6.29

アメリカのケリー国務長官が、27日からエルサレムとアンマン(ヨルダン)を行ったり来たりして、イスラエルとパレスチナの和平交渉再開にむけた仲介活動を展開している。ケリー氏の挑戦は、これで5回目。(3月オバマ大統領との同伴後訪問は除く))

ケリー国務長官は、27日、アンマンでアブダラ国王を訪問したあとヘリコプターでエルサレムに到着。ネタニヤフ首相と遅めのディナーをはさんで約3時間の会談。

翌28日朝、再びアンマンへ戻ってアッバス議長と2.5時間会談。夕方には再びエルサレムに戻り、ネタニヤフ首相と会談した。さらに30日、ケリー氏は、再びアンマンへ戻り、アッバス議長と会談の予定である。

ネタニヤフ首相とアッバス議長の間をいったりきたりする様子はシャトル外交、または、”離婚寸前の夫婦のケアをする心理士のようだ”とも評されている。

進展があるのかないのか、途中経過はまだ明らかにされていない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

コメントを残す

*