ガザ地区で新型コロナ感染者2人 2020.3.23

出展:i24 スクリーンショット

22日、ガザ地区で2人の新型コロナ感染者が発生した。最近、パキスタンからガザ地区に戻った人々で、現在、ラファの病院で隔離されている。

ガザ地区では、意外にも外から戻って来た人がこの2週間の間に92人いた。ハマスの保健省によると、万が一に備え、1270人が、病院、ホテル、学校などに隔離され、2700人が自宅隔離になっている。

ガザ地区は密集地域で、貧困線以下の人が50%、失業率52%と人々が心身ともに不健康である上、電気、水道、下水も不十分である。そのガザに、集中治療室は16しかない。ガザ地区がクラスターになった場合、悲惨きわまりないことになる。

ガザ東部(イスラエルに面する部分)にある巨大なごみの山がある。アル・ジャジーラによると、毎日300トンのごみがここに捨てられている。ごみは分別がなされておらず、プラスチックごみを拾い上げて1日9ドルもらう労働者がいる。不健康の原因の一つで、以前から問題になっている。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5454545,00.html

なお、西岸地区の感染者は55人。回復は17人。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。