ガザ停戦その後:カタールの資金で伝染病阻止か 2018.12.5

イスラエルとハマスの間で交わされた合意では、国境でのデモを沈静化させることが含まれていたことから、ハマスは、できるだけ国境に近づかないようにと指導したている。しかし、11月30日金曜、ガザ国境では、相変わらず1万人がデモに参加し、イスラエル軍との衝突で、17人が負傷した。

www.timesofisrael.com/10000-palestinians-protest-along-gaza-border-14-said-wounded-by-idf-fire/

停戦と並行して、カタールが調達した1500万ドルと、燃料1000万ドル分について、イスラエルでは反発もあったが、この資金により、ガザでは、下水処理が再開され、浄化された水が市民に配給されはじめたという。これにより、伝染病が予防され、間接的にはイスラエルの益になったかもしれないとのニュースが入っている。

Yネットによると、これまでガザ市民が、水道の供給を受けていたのは週に1回程度だった。今は2-3日に一回になっている。しかしそれでもまだ伝染病発生の可能性があるとして、国連は、ガザ市民へのワクチンを要請。ワクチンは、イスラエルからガザへ搬入されたとのこと。

カタールは、この資金供給を毎月6ヶ月継続することになっている。計1億5000万ドル(約170億円)になる。カタールの資金がテロではなく、ガザ市民のために使われつづけることを願うばかりである。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5414906,00.html

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。