ガザの災難 2013.11.22

ガザでは、11月14日、昨年の今ごろに勃発したイスラエルとの紛争を記念する行事が行われ、ハマスが改めてイスラエルとの闘争を叫んだ。

実際、この後、イスラエル南部ネゲブ地方にむけてロケット弾が発射された。被害はなかったが、イスラエル空軍は、2回に分けてガザのミサイル発射地などを空爆している。

<汚水が町中に>

ガザ市南部では、今下水があふれている。少なくともあと3個所の下水処理場でも、下水があふれる寸前だという。
環境汚染だけでなく、伝染病なども懸念されている。

下水が漏れたのは、処理場の電力が止まったことが原因。ガザの電力不足が深刻で、一日12~18時間も止まる日があるという。

*汚水があふれたガザの町ビデオ http://www.youtube.com/watch?v=VVedD30tvu4 
かわいいガザの子どもたちをたくさん見られます。笑っている子もいます。必見。この子たちのためにとりなしを!

<ライオンの双子の赤ちゃん死亡>

ハマスは、地下トンネルから、なんとライオンのつがいを密輸。「イスラエルの妨害にも関わらず、ライオンを輸入した。」と豪語していた。

このライオンのメスが、上記、11月のハマスの対イスラエル記念式典の数日後に、雄雌の双子を出産。ハマスは、2匹の赤ちゃんに、それぞれ「ファジール」「セジール」とイラン製ミサイルとそのプロジェクト名からとった名前をつけ、公開した。

ハマスは、「イスラエルの不正な支配にもかかわらず、子どもたちに笑顔をもたらした2匹。」と報道。BBCも世界に向けてニュースを流した。

ところがそのわずか2日後である。双子のライオンの赤ちゃんは死亡した。ガザの動物園の飼育係に正しい知識がなかったことが原因と報じられている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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